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消化器外科の看護師は夜勤がきつい?体調に影響するんじゃない?

夜勤はしんどいし、大変だよね・・・消化器外科なんて、夜勤がすごく大変らしいよ?そんな話を聞いたことはありませんか?

どこの病院、どこの科でも夜勤は大変ですね。では、消化器外科で働いたら夜勤はきついのでしょうか?仮眠は取れるのでしょうか?体調に影響はないでしょうか?

また、夜勤が大変だとしたら、どうして消化器外科は大変なのでしょうか?消化器外科で働いていて夜勤が大変だと感じたら、どうしたら良いのでしょうか?

それでは消化器外科の夜勤はどんな風なのか、一緒に見ていきましょう。

目次 [目次を隠す]

消化器外科看護師は夜勤で仮眠が取れずに、きついのか?

それでは、ある消化器外科病棟の夜勤の様子を覗いてみましょう。

とある消化器外科病棟のナースステーションにて、23時・・・

楽子さん(25歳)は看護師4年目、特技はどこででも眠れること、新卒後ずっと消化器外科で働いてきました。

消化器外科の夜勤は大変だけど、一番の楽しみは何といっても仮眠に入るときや休憩に入るときのほっとする感じ・・・夜勤に必要なのは仮眠!というタイプです。

思えば、1年目や2年目の頃の夜勤は大変だった・・・あまり休めなかったもの!でも3年目くらいからかなり夜勤のコツがわかってきて、休む楽しみを知ってしまったのです。

22時に消灯して巡視し、ここまでの記録を一通り終えて時計を見ると23時、楽子は思いました。

楽子心の声(今日は長い手術のお迎えも多かったし、忙しかったけど、これでひと段落だな・・・。さぁ、そろそろ仮眠のプランを立てましょうよ?私のチームの患者さんは落ち着いているし、大丈夫。)

楽子(体子先輩のチームの患者さんは大丈夫かな?今日はラッキーなことに一子と3人夜勤だから、さすがに体子先輩でも通しで仮眠2時間許してくれるよね・・・)

体子さん(28歳)は、この消化器外科病棟でも大ベテランで体育会系の性格で有名です。体力もあって、いつも気合い十分、あまり休憩を取らずに気合いで夜勤も乗り切っちゃうタイプです。

一子さん(22歳)は新採用から2か月、夜勤の処置担当ならできるようになりました。

体子さんは消灯後からちょくちょくナースステーションを出ていましたが、楽子が仮眠の順番を考えているとちょうど戻ってきました。

楽子「体子先輩、今から仮眠を回してもいいですか?今日は2時間いけるかなって思ってるんですけど・・・」

体子「いいよ、不眠の患者さんが1人いたんだけど、やっと寝てくれたところ。今がチャンスだね。」

楽子(よし!ラッキー!)

思わず小さくガッツポーズをする楽子ですが、体子さんはそんな楽子をちらっと横目で見てこう言いました。

体子「でも、また起き出したら1人はその人にかかりきりになるから、順番に1人ずつ仮眠していつも2人はここに残れるようにしてよ?」

楽子「了解っす。順番どうしましょうか?私、一番行っていいですか?(なるほど、今がチャンスなら今のうちにしっかり寝かせてもらおうかな・・・)」

体子「うーん、さっきまで不眠の根図さんを一子が車いすに乗せて看ててくれたんだよ、一子を先に休ませて。あんたも先輩なら、1年目の仕事のペースも考えてあげてよ。」

楽子「あ、そうか・・・それなら、私が次でいいですか?」

体子「いいよ、そんなに寝たいなら、どうぞ。あなたのチームは落ち着いてるんでしょう?」

楽子(そんな言い方しなくても・・・)「あ、はい、そうなんです。すみません」

体子「一子さん、仮眠、先に行ってきて。今はいいけど、また根津さんが起きて来たらあなたにも見守りを頼まないといけないかもしれないし」

楽子「処置の仕事は大丈夫?」

一子「一通りキリの良いところまでなんとか終わってます。じゃあ、すみません、お先にいただいてきます」

と一子はナースステーションを離れました。根津さんは眠ってくれているらしく、ナースステーションはナースコールもほとんどなく静まり返っています。

0時前、0時の巡視に出ようと楽子が休憩室の前を通りかかると、一子が中で本を読んでいました。

楽子「何やってんの、一子さん、仮眠は?」

一子「なんか先輩より先に寝るのは悪いような気がするし、夜勤の時は緊張して眠くならないんです。」

楽子「でも、せっかく2時間仮眠にしたのに、そろそろ寝ないと後がしんどいよ?」

一子「ナースステーションから離れてるだけでも気が楽なんですけど、そうですね、そろそろ仮眠室に行ってきます、ありがとうございます」

楽子「行ってらっしゃい」(緊張ねぇ・・・私も1年目の頃はあんなだったかな?)

1時、楽子の仮眠の時間となり、一子が仮眠から戻ってきました。

体子と一子に自分のチームの申し送りをして仮眠室に行こうとすると、離床センサーが鳴りました。

一子「根図さんです、私、行ってきます」

一子が病室に走っていきました。

体子「あらら、根図さん覚醒!あーあ・・・」

楽子「あのう・・・私、仮眠行っても大丈夫ですか?」

体子「ああ・・・うん、とりあえずできるだけ休んどいたほうがいいと思う。先に行ってきて」

楽子(根図さんて、80歳過ぎで胃切除をして縫合不全になったおじいさんだったっけ・・・せん妄になってないといいけど・・・大変だな)

楽子は嫌な予感を少し残しながらも、仮眠室で眠りにつきました。

コンコンコン・・・コンコンコン・・・コンコンコン・・・ドアをノックする音で楽子は目が覚め、飛び起きてドアを開けました。

楽子「はい?」

一子「楽子先輩、お休みのところすみません、救急から緊急入院の連絡がきたんですけど、それで体子先輩に呼んでくるように言われたんです。」

楽子(えー、何で、緊急は一子にとってもらえばいいのに・・・)スマホを見ると2時過ぎです。

一子「すみません、根図さんがせん妄で、観察室に連れてきたんですけど点滴を事故抜去したりドレーンを引っ張ったりして目が離せないんです」

楽子「わかった、今行くね・・・」

楽子(1時間くらいしか眠れなかったなあ・・・緊急入院早く終わらせて、少しでも後半を取らせてもらおう)

ナースステーションに戻ると、すぐ脇の観察室に運ばれた根図さんが歩き回って大声を出しています。

体子「楽子、戻ってきてくれたの、ありがとう。一子と2人じゃちょっと頼りなくて。」

一子「すみません、緊急入院は初めてで、見たことがない疾患の方だったので心細くて・・・」

体子「緊急さん、十二指腸穿孔で救急から直接オペに入って、たぶんあと1時間位でお迎え呼ばれるらしいよ」

楽子(え、それなら、手術のお迎え呼ばれるまでもう少し寝かせてくれても良かったんじゃ・・・?)

体子「一子さん、緊急入院の準備がわからないって言うし、教えながら準備してよ。」

楽子「はい・・・」

楽子は一子と入院準備を始めましたが、根図さんはまだまだ眠る様子もなく、時々一子が体子に呼ばれるのでなかなか準備は進みませんでした。

準備を終えて3時、手術のお迎えを待っているのですが、なかなか連絡がありません。

楽子(待つしかないよね・・・こんなに待つのなら、もう少し眠れたのに・・・体子先輩もなかなか仮眠に行く気配がないなぁ)

緊急手術のお迎えに呼ばれて、楽子が観察や入院の手続きを済ませると4時を回っていて、ようやく根津さんも少し寝息を立て始めていました。

体子「ああ、疲れた・・・もうちょっと記録したら、1時間でいいから休ませてくれる?」

楽子「どうぞ・・・」

4時半、体子が記録を済ませて休憩に行くと、楽子はもう後半の仮眠は無理だなとあきらめるしかありませんでした。

楽子がナースステーションでウトウトしていると、離床センサーが鳴りました。

一子「根図さん!」

一子が観察室で立ち上がっている根図さんに駆け寄ります。

楽子(根図さん、私の眠気をあなたに分けてあげられたら良いのに・・・)

もう5時過ぎ、外は明るくなり始め、根津さんと先を争うようにナースコールが鳴り始めました。

楽子は目をこすりながらナースコールを取って、「あー、あともう少し頑張ろう!」と呟きながら病室に向かいました。

いかがでしたか?残念ながら、楽子さんをはじめ、誰も仮眠を時間通りにとることができませんでした。

楽子さん達の例は、極端な例で、どこの病院の消化器外科もそうとは限りませんし、いつもこんな風だとも限りません。でも、消化器外科病棟にありがちな、休めない夜勤の様子が少し垣間見えたのではないでしょうか。

「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」(日本看護協会)について考えてみました。

看護師の長時間勤務や超過勤務は、過労死の危険もあるため問題視されています。特に夜勤には過労死の危険を含むような要素も少なからずあります

このため看護協会では「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」を設けています。

https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/yakinkotai/guideline/pdf/guideline.pdf

(同上の抜粋)

http://www.nurse.or.jp/kakuho/pc/various/guidebook/pdf/pdf/p16-17.pdf

また、夜勤の負担を軽減するために、「夜勤中の仮眠を取りましょう」

https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/jikan/pdf/kamin.pdf

といった指導も行っていますが、実態はどうなのでしょうか?

「夜勤・交代制勤務ガイドラインの普及等実態調査」

https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/yakinkotai/guideline/pdf/release01.pdf

以上の資料から、ガイドラインと夜勤の実情を考えてみました。

3交代夜勤についてのガイドラインと実態

日勤→準夜→深夜の3つの時間帯で交代して行うことを基本とする勤務です。各病院あるいは各病棟によって、上記の3つの勤務に加えて早出・遅出・半日などを業務内容に合わせて組み合わせているところもあるでしょう。

3交代での長所は各勤務帯の勤務時間はよほど超過勤務しなければそれほど長くはなりません。このため、3交代ではガイドラインの拘束時間を超過することは比較的少ないかもしれません。

消化器外科病棟でも、夕食前から消灯までの時間がとても忙しいことが多いため、準夜で仕事が終われるときにはほっとするものです。

逆に3交代夜勤での問題点を挙げると、以下のようにいくつか挙げられます。

夜勤の回数が増える

3交代では夜勤の人員が準夜と深夜でそれぞれ必要になるため、マンパワーが不足しがちになる、または夜勤の回数が多くなりがちです

ガイドラインでも3交代では月8回以内を基本としていますが、実態調査を見るとガイドライン発行後も守られている施設は5割程度です。慢性的な欠員を抱えている病院も少なくないこともあり、なかなかこのガイドラインをクリアすることは難しいようです。

消化器外科ではある程度専門的な知識を必要とするため、夜勤ではあまり経験の少ない看護師どうしのペアリングでは患者さんに危険が及ぶこともあります

管理者としてもただでさえシフトを組むのが大変なのに、看護師のペアリングにも気を遣うとなると、頭が痛いところです。

夜勤の回数が増えるということは、当然連続日数が増えたり週末の夜勤も増えるので、ガイドラインの色々な項目にも関わってきます。また、誰かが急に夜勤を休むとなると、調整がとても難しくなってしまいます。

夜勤の回数が増えると看護師は生活のリズムをとるのが難しくなって、疲れが残ってきついと感じたり、体調を崩しやすくなってしまいます。

勤務間隔が取れないことがある

3交代でも特に、日勤→深夜、準夜→日勤といった勤務では、各勤務の間に十分な時間をとることが難しいです。ガイドラインには勤務の間隔を11時間以上開けるとあります。

しかし、3交代ではもともと各勤務帯の時間の間隔は7~8時間程度ですので、前の勤務で超過勤務になると勤務の間隔はさらに短くなってしまいます。

また、3交代では当然、引継ぎの回数が増えるため、申し送りや準備に要する時間を勤務の前後により多く取られます。

ところで、消化器外科では業務量が多いために超過勤務も少なくありません。このため、どうしても勤務間隔をとることができず、休息を十分とることができなくなってしまい、疲労を残したまま次の勤務に移ることもあります

できるだけ勤務間隔をとるように取り組んでいる病院もあるようですが、3交代という勤務の特性上、なかなか難しいようです。勤務間隔を取れないと、もちろん次の勤務で体がとてもきついと感じてしまいますよね。

休憩時間は確保できるか

3交代では拘束時間は短いのですが、業務量が減るわけではありません。限られた時間帯にある程度の業務を行わなければならないため、業務の密度が高いかもしれません

消化器外科の3交代では特に準夜帯の休憩時間が取りづらいことがあります。

術直後の患者さんが多かったり、手術時間が準夜帯にかかったり、生理的に患者さんの状態が変化しやすい時間帯だったりと、何かと業務の密度が高くなりがちなのです

休憩時間の取れない夜勤はなるべくしたくないですよね。

2交代勤務についてのガイドラインと実態

2交代とは日勤と夜勤で交代するという勤務形態です。3交代で言うところの準夜帯と深夜帯をくっつけて引継ぎの時間をなくしたもので、これはいわゆる圧縮労働という形の勤務です。

2交代勤務の長所は、3交代と比べると夜勤の回数に融通が利きやすい、勤務間隔を取りやすいといったところです。

この2交代を取り入れたことにより、ガイドラインにある連続夜勤日数や勤務間隔といった項目をクリアできる病院も多くなっています。

多くの病院や病棟では3交代で起こる人員不足の問題を軽減・解消するために2交代を取り入れるようになりました。しかし、2交代勤務にはやはり問題点があり、過労につながる要素があります。

夜勤の拘束時間が長い

2交代勤務の夜勤は3交代の準夜と深夜の勤務時間を合わせた圧縮労働であり、このため勤務時間は定時でも16時間に及ぶ病院がほとんどです。

このため必然的に拘束時間が長いのです。このうえに、勤務前の準備や超過勤務がつくと拘束時間はさらに長くなります。

勤務時間が長時間になると疲労度が高くなりますし、集中力も落ちて医療事故のもとにもなると考えられています。

また、拘束時間が長いことで、やはり生活リズムが乱れやすくなり、夜勤が連続したりするとなかなかリズムは戻りません。このため、2交代の夜勤はとても体に負担がある勤務なのです。

消化器外科でも、朝の時間は手術の前に医師が来て指示を出したり処置をしたりすることが多いですし、採血・手術の前処置・食事の介助や観察など業務が混んでいる時間帯です。

このため、消化器外科の夜勤では超過勤務が発生しやすく、さらに拘束時間が長引きやすいかもしれません

仮眠時間が取れるかがカギ

上記のように拘束時間がどうしても長くなってしまう2交代の夜勤では仮眠をしっかり取れるかがカギになります。

看護協会の「夜勤中の仮眠を取りましょう」に見るように、連続して2時間の仮眠を取ることが人間の生理学的見地から推奨されています。確かに、2交代で夜勤を体験すると、1時間以内の仮眠と2時間の仮眠では、疲労の解消度が全然違いますよね。

しかし、実際には仮眠するとなると、一定時間は勤務から外れる人がいるということですから、残って対応する人がその分の仕事を負担することになります。

1人ずつ仮眠をとるとしても、3人夜勤であれば2時間×3人で最低6時間は1人減る状態が続くわけです。

これが消化器外科だと、手術直後の患者さんを抱えている状態がほぼ毎日で、ナースコールや術後せん妄の対応に手を取られることも多いのです。

自分の仮眠中に残されたメンバーへの負担や気遣い、あるいは重症患者さんがいて後輩には任せられない、など考え出すと仮眠を取る気がなくなってしまいます。

なかなか思い切って仮眠時間を確保できなかったり、途中で呼び出されて中断したりすることも少なくありません

2時間で無理なら1時間ずつ分けて、としても仮眠に費やす時間は一緒ですので、結局後半はいつの間にかなくなってしまう、ということもあります。

仮眠が取れないと、当然、朝の忙しい時間帯にはへとへとの状態で、帰るころにはもうボロボロになってしまいます。

夜勤での看護師の負担を減らすための取り組み

以上のように、3交代でも2交代でもそれなりに問題点があって、夜勤はなかなか大変ですね。

実態調査にみるように、3交代・2交代の問題を軽減・解消して夜勤での看護師への負担を減らすための取り組みがされている病院や病棟もあります。

たとえば、2交代夜勤での拘束時間の問題解消のために12時間交代での勤務形態をとっている病院や病棟もあります。あるいは夜勤での超過勤務を減らすために早出や遅出などの勤務の組み合わせを工夫している病院や病棟もあります。

いずれにしても、夜勤の問題は夜勤のことに限らず、一日の業務量のバランスや欠員補充など、病院や病棟のレベルで取り組む必要がある問題だと言えるでしょう。

消化器外科看護師はどうして、夜勤がきついのでしょうか?

ここまで、消化器外科の夜勤の様子を見たり、看護協会の夜勤ガイドラインを見てみましたが、では消化器外科の夜勤の何がきついのか、見ていきましょう。

と、その前に・・・夜勤で忙しくなりがちな消化器外科の特徴をご紹介してから、3交代・2交代のここがきつい!ポイントをご紹介します。

消化器外科の夜勤がきつくなる、そのワケは?

体育会系のノリ

消化器外科は患者さんの術後回復を促すために患者さんを励ましたりリハビリを頑張らせたりすることが多い部門で、看護師も「頑張れ」が口癖だったりします。

また、専門的知識が必要とされるためか経験があったり判断が的確な看護師は仲間内でも尊敬されやすく、なんとなく看護師の上下関係も厳しいところが多いです。

このため、消化器外科の病棟では先輩への気遣いや遠慮や、辛いことは気合いで乗り切るというような体育会系のノリが見られるところがあります。

もしかすると消化器外科の看護師は、先ほどの例で言えば「しんどいことを気合いで乗り切る」体子さんのようなタイプが多いかもしれません。

こういう体子さんタイプの人たちは、とにかく何でも自分でやろうとしたり、休憩を削ってでも頑張ろうとしがちです。

こういう先輩が同じ夜勤だと周りは気遣いで仮眠や休憩が取りづらくなるという影響もあります。このため、体育会系のノリの中では一子さんのように「気遣いで休めない」タイプも少なくないかもしれません。

消化器外科に多いあの術後合併症が夜勤にも影響

消化器外科患者さんの大きな特徴は、「術後に食事が取れない時期がある」ことです。もちろん術式にもよりますし、病状にもよりますが、少なくとも手術前日を含めて数日は食事を取れない手術がほとんどです。

食事は実は患者さんの精神衛生にとても影響していて、どんなに手術前から「食べられなくなります」と説明しても、「飯も食えないなんて」と落ち込む方も少なくありません。

また、生活リズムや体内時計への影響も大きく、実際に「食事がないと退屈で朝昼晩の区別がない」なんて仰る患者さんもおられます。

そしてここから起こりやすい合併症が「術後せん妄」なのです。

長期で欠食になる患者さんは縫合不全や腸閉塞などを起こしているため、発熱を繰り返したりと状態も不安定なことが多く、これがさらにせん妄を悪化させてしまいます。

最近は手術技術の発達によって、事例の患者さんのように80歳を超えて大きな手術を受ける患者さんも増えているため、術後せん妄のリスクは高くなっています。

とはいえ術後せん妄になったからと言ってすぐに食事を始めるわけにもいきません。

また、術後せん妄の改善に効果があるような薬剤は内服に限られるものが多いため、残念ながら使えない場合もあり睡眠のコントロールも難しいです。

どうしても術後せん妄の患者さんがいると目が離せなくなってしまって人手を取られてしまうことがあります。これで2人夜勤では忙しくてとても休憩や仮眠どころではありません。

夜だからって暇なわけじゃない

夜勤の問題点のところでもお話ししたように消化器外科では、夕食から消灯までの時間帯や朝の時間帯は、業務が密集したとても忙しい時間帯です。

いずれの時間帯も、手術前後に外科医が病棟に現れて指示を出したり処置をしたりすることもしばしばです。

食事の介助や配薬、朝晩の抗生物質や補液の点滴、手術直後の患者さんの観察やガーゼ交換があり、朝は術前処置や採血、夜は手術のお迎えなど盛りだくさんです。

また、生理的にも朝晩は患者さんが熱を出したり状態が変化しやすい時間帯であるため、対応にも追われがちです。さらに緊急入院などもあったりとイレギュラーな仕事がここに加わってきます。

3人夜勤でも十分大変ですし2人夜勤だと息つく暇もなくもう勘弁してよ、という感じになります。

消化器外科の3交代夜勤、ここがきつい!

その1、準夜が忙しい!

先ほども挙げたように、消化器外科において3交代の準夜帯は業務の宝庫です。業務を開始してすぐの夕食前の処置から始まり、患者さんが寝静まる時間まで、走り回ることもよくあります。

ひどい場合は休憩も取らずに仕事終わりまで水1滴も飲まず・・・ということもあります。

手術直後の患者さんも多いため観察の回数も頻繁ですし、ナースコールもとても多い時間帯です。鎮痛剤や睡眠導入剤など、屯用での投薬も多い時間帯です。

消灯して静まり返った病棟を見ると、心からほっとしますよ。

その2、勤務前に休めない?

3交代の場合、日勤→深夜または準夜→日勤だと、勤務間隔が短いので、次の勤務のために十分な休息をとることがとても難しいです。

消化器外科ではこんな風に勤務が続いている日でも超過勤務をしなければならないこともよくあります。どの勤務帯でも業務が多いので、残業を減らすには誰かに協力してもらうことも必要かもしれません。

でもこんなとき、体育会系の消化器外科の看護師は自分で頑張ってしまったり周りに気遣いしたりと、残業をうまく減らせないこともあるようです。

休息を取れずに深夜勤に入るとしんどくて気分が悪くて、これで私は患者さんの看護なんかできるのかな、という状態になってしまいます。

それをまた気合いで頑張ってしまう・・・仕方ないけど、悲しいですね。

消化器外科の2交代夜勤、ここがきつい!

その1、仮眠がうまく取れない

2交代で仮眠をしっかり取ろうとすると、その間はより少ない看護師で患者さんを看なければなりません。

それこそ、術後せん妄や重症の患者さんがいたり、手術直後の患者さんがたくさんいると、仮眠の間の仕事が大変ですし、仮眠の時間を確保することも難しくなります

手術直後の患者さんはほぼ毎日数名はいますし、仮眠をしっかり取れるほど業務をうまく調整するには、消化器外科に熟練しなければ難しいかもしれません。

いつも夜勤に入る前には、手術直後の患者さんがいなければとか患者さんが安定していてくれればいいのに、と祈る気持ちになってしまいます。

また、仮眠に入るか入らないかでも消化器外科独特の体育会系のノリが出てしまいがちです。

事例の楽子さん達が仮眠を取れなかったのは、せん妄の患者さんがいて手を取られて緊急の仕事が入ったうえに、仮眠をとる方向に協力し合えなかったからかもしれません。

その2、集中力の維持が大変

消化器外科では夜勤だからといって、業務量が少ないわけではなく、特に消灯までの時間や朝が忙しいことはこれまでにお話ししたとおりです。加えて2交代の夜勤では必然的に業務時間がとても長いです。

この長い時間に急変のおそれもある手術直後の患者さんを抱えて、ずっと集中力を維持しなければなりません

また、消化器外科の夜勤ではその長い業務時間の最初と最後に業務が詰まった山場を走り回って過ごすことになります。この時間帯には医師の指示がよく出たりしますし、患者さんの状態変化も起こりやすいので、ものすごく集中力を使います。

これで仮眠が取れていなかったりしたら、もう大変です。そこは体育会系の消化器外科看護師であれば、楽子さんのように朝の検温に出発する前には思わず自分に気合いを入れずにはいられないかもしれませんね。

しかし、夜勤を終えると、もう自分の全てを使い果たしたみたいにくたくたになってしまいます。

消化器外科看護師はどうやったら、夜勤がきつくなくなるのでしょうか?

ここまで、消化器外科の夜勤のきつい!というところばかり見てきました。もちろんここまでのお話は極端な話が多いでしょうし、どこの病院や病棟もそうだというわけではありません。

そして、うちは楽子さんのところよりもっとひどいよ、と消化器外科の夜勤のきつさに悩んでいる人もいることでしょう。

ここからは、じゃあ、どうやったら夜勤がきつくなくなるのか、を考えてみましょう。

消化器外科の3交代こうすればきつくない?

勤務間隔が短いときは残業を減らそう

消化器外科看護師ならではの体育会系のノリは悪いことばかりではありません。

体育会系のノリがあると目標が定まると一致協力しやすい面もありますし、お互いの仕事の残業を減らすように気遣いをすれば良いのです

深夜入りの日勤の場合は、日勤の看護師の間で誰が深夜入りなのかを見て仕事が残らないように協力すれば、日勤の残業を減らして休息時間を確保できるかもしれません。

また、次の日が日勤になっている準夜の時には、深夜の看護師にある程度の仕事を依頼することも必要かもしれません。準夜帯の業務を軽減するために、遅出のようなシフトを組み合わせて工夫している病院や病棟もありますよ。

残業を減らしたり、夜勤の回数を減らすには、根本的には欠員がしっかり補充されていることもとても大切です。

休憩は協力して取ろう

休憩を取らないと、疲労がたまりますし、集中力が低下して、医療事故のもとにもなります。ここは一致協力して休憩をとることを意識することが大切です。

それぞれの看護師が担当している患者さんや仕事について情報を共有し、休憩が取れているか、食事が取れているか、声を掛け合うことです。

休憩や食事が取れていないメンバーがいたら、協力してその人が時間を取れるようにしましょう。

体育会系の「頑張って仕事しなければ」は「頑張って休憩を取ろう」に変換して周りのメンバーを見ると、意外とみんなも休憩を取りたがっているかもしれませんよ。

消化器外科の2交代夜勤はこうすればきつくない?

仮眠を取ろう

仮眠時間を確保するには、業務の調整も大切ですし、誰がどのタイミングで仮眠に入るかでも大きく変わってきたりします。例えば、先の事例のような状況でしたら、一番最初に仮眠に入るのは体子さんが適切だったかもしれませんね。

判断のポイントは、夜勤メンバーの中でも「この人がいないと困る・仕事が止まる」という人に一番確実に仮眠を取らせることを重視するということです。

体子さんが自分のチームの患者さんが一番落ち着いているところでしっかり仮眠を取っていれば、あとの業務の調整がしやすかったかもしれません。

できることが限られている一子さんのようなメンバーが抱えている仕事は、他のどのメンバーでも代替できる仕事だからです。また、先輩が先にしっかり休んでいれば一子さんも遠慮せずに仮眠を取れたかもしれませんね。

これは結果論ですので、実際には緊急の仕事がもっと入ることもありますし、実際には予測しての仮眠の調整はとても難しいことです。もちろん、一番疲れている人から先に、という配慮や判断も状況によっては必要です。

何より、事例の場合では、そもそも体子さんや一子さんは必ずしも「仮眠は2時間取らなければ」とまでは仮眠の重要性を意識していない様子でした。

日頃から仮眠がいかに大切か、看護師が体調を整えて夜勤に臨むことが患者さんの安全のために優先されることなんだ、という認識を持って協力することが大切です

こういう意識をもって仮眠を取ることを意識すれば、2時間とまではいかなくても、だんだん仮眠の時間を確保できるようになるでしょう。

もちろん、しっかり仮眠をとれるだけの人材が必要ですので、3人夜勤は確保してもらいたいところです。病院によっては看護助手を入れたり、夜勤専従の人員を入れたり、応援制度をとったりなど、様々な対応しているところもあります。

集中力が必要な時間の業務を分散する

消化器外科の2交代夜勤では、業務時間の最初と最後の時間帯に特に業務が集中しがちだとお話ししました。

特に朝は、長時間勤務し続けた最後の時間帯ですので、集中力を維持することが大変になってきます。そこで、早出勤務を活用したり業務整理をしたりと、その時間帯の業務を軽減するように努めている病棟や病院もあります

ただし、早出業務は出勤時間があまり早いと、夜勤のガイドラインに抵触しますので、通勤環境なども考えたうえでの配置や業務時間の設定も重要になってきます。

夜勤者も、すべて自分がやらなければという思い込みは捨てて、医師の指示受けや処置など、日勤でできることは日勤に回すという判断や勇気も必要です。

夜勤を楽にするための消化器外科看護師の心得

仮眠・休憩はとても大事です

何を差し置いても!とまでは言わなくとも、看護師が仮眠や休憩をちゃんと取ることが患者さんの安全のためには最重要事項だと思うことです。

そして、それはあなただけでなく、夜勤のメンバー全員に言えることです。

休まずに気合いで頑張ろう、なんて考えは捨てましょう。この仕事は自分がやらなければならない、なんて考えも捨てましょう。

そしてそれを実践して、みんなでやっていきましょう。

少しでも消化器外科に熟練した看護師になろう

とは言っても、今のこの状況の患者さんを置いて仮眠にいくのは怖い・・・なんてことはありませんか?

自分が仮眠や休憩もとれるように患者さんの状態からそのタイミングを判断するのは、熟練した消化器外科看護師ならできることです

また、消化器外科に精通した看護師なら、自分の仮眠をいつ頃取れるか患者さんの状態から予想したり、そのように患者さんの状態を看護したりすることもできます。

そうなれば、事例の楽子さんのように「休む楽しみ」だけでなく、「休んだうえでの夜勤の面白さ・やりがい」を感じることができるようになれるかもしれません。

術後せん妄は消化器外科で起こりやすい合併症ですが、だからこそ熟練してくるとある程度予測的に対処することもできます。夜勤は大変ですが、夜勤でしかできない看護の面白さもたくさんあるんですよ。

病院・病棟にも頑張ってもらおう

どんなに看護師たちが仮眠を取ろう休憩を取ろうと頑張っても、叶わないこともあります。

3交代での夜勤回数を減らしたり業務間隔を確保したり、2交代での3人体制を確保したり、という大枠での改善には病院単位で人員確保の取り組みが必要です。

また、一日全体の業務量を見て夜勤に不要な負担がかからないような業務調整にも、病院・病棟で取り組むことが大切です。

夜勤での仮眠や休憩の大切さを知ってもらうには、まず病院や病棟もその大切さを知って、看護師にも指導しなければ伝わりません。

まとめ

いかがだったでしょうか?消化器外科での夜勤の実情やどうしてきつくなってしまうのか、また、どうしたらいいのかということをお話ししてきました。

3交代の場合も2交代の場合も、休憩・仮眠・勤務間隔が十分にとれないと、疲労がたまって夜勤がきつくなって体調にも影響してしまうことがあります。

また、そのような体への影響は、集中力を削いで心理的にも看護師を追い詰めることになり、結果として医療事故など患者さんにも影響を及ぼしてしまうこともあります。

きつい夜勤になりがちな背景には、消化器外科ならではの業務があり、病棟の雰囲気や看護師の考え方があり、患者さんの特徴がある、ということも感じていただけたでしょうか。

そして、どうすれば消化器外科でのきつい夜勤が少しでも楽になるかについても考えてみました。

でも、今の消化器外科病棟では無理、ここの病院ではぜんぜん取り組んでもらえない、スタッフの力が強すぎて私一人ではどうにもならない、という方もおられると思います。

そんなあなたは、もしかしたら夜勤に関してそういう対策をきちんと実施している病院や病棟に転職を考えるしかないかもしれません。

簡単に転職なんて言うけど、新しい病院や病棟の夜勤がどうかなんて細かいこと、どうやったらちゃんと調べられるの?と不安に思われるでしょう。

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