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消化器外科の看護師は仕事の割に給料が安くて割に合わないって、そう思わない?

世間では看護師は給料が良いほうだと言われることもありますよね。でも実際には看護師の給料はどうなっていて、私達は本当に満足しているんでしょうか

また、消化器外科は仕事もキツイと言われたりするし、給料の面ではどうなんでしょうか?給料の話ってちょっとデリケートなところもあってなかなか同僚とはお話できなかったりすることもありますよね。

今日はそんな消化器外科の看護師の給料のお話を見ていきましょう。

消化器外科看護師の独り言、安い給料でこんな仕事は割に合わないよ!?の巻

安子(26歳)は看護師5年目、急性期病院の消化器外科の看護師です。

5年目になり、新人教育担当委員、褥創予防委員、病棟チームのサブリーダーと色々なお仕事も増えましたが、自分がやってきた仕事が認められたからだ、と思っています。

今日は日勤、安子は申し送りを聞きながら今日の担当患者さんの情報収集をしています。

安子心の声(今日の担当は、食道癌手術後2日目の患者さんと胃癌末期の患者さんが重症者で、あとは大部屋が2つね・・・胃切除の手術が1件、人工肛門の指導が1件か・・・)

安子は改めて顔を上げて今日の日勤のメンバーを見ました。今日のメンバーは高村さんと頼子さん、安子と同期の友子それから・・・、安子は隣に立っている友子と思わず目が合ったので小声で話しかけました。

安子「友子、私の担当見てよ、ちょっと重くない?」

友子「私もだよ、でも今は重症も多いし、他のメンバー見たらさ、仕方ないよ。」

友子がそう言うのも無理はありません。

高村さん(推定48歳)は、もうすぐ勤続30年と言われている看護師で給料もお高いようなのですが、最近は腰痛がひどい上に、電子カルテにもあまりついていけません。

そして頼子さん(22歳)は大卒で働き始めて半年、軽症の患者さんは任せられるようになりましたが、不安が強くて先輩達に頼ってばかりです。

申し送りが終わった頃、高村さんが日勤リーダーに言いました。

高村「私は入院取らないって言ってるのに、どうして今日の担当に入院が入ってるの?」

日勤リーダー「今日は入院も重症も多いから、高村さんにも取ってもらわないと仕事が回らないんですよ。」

高村「私が入院を取ったら、入力だけで時間食って残業になっちゃうのよ。ほら、安子は入院がついてないじゃないの?」

日勤リーダー「高村さんの入院さんは痔のクリニカルパス適応だから、入力もそんなに大変じゃないですよ?安子さんには重症も2人つけてるんです」

高村「無理無理、私は取らないから、リーダーが誰かに振ってね。」

高村さんはそう言ってナースステーションを去ってしまいました。

リーダー「すみません、安子さん・・・取れますか?既往歴もない、明日に痔のオペの方です。」

安子(大変だな)「了解・・・、痔のパスならなんとか。」

友子「災難だね、安子、私も手伝うよ。重症さんのケアとか指導をさ、協力する。」

安子「それにしても、高村さんにも入院を取ってほしいよね?」

友子「勤続30年間近で給料も高いらしいよ。うらやましいよね、若い人に仕事振っても給料高くてさぁ。師長さんも高村さんより年下だから強く言えないし。」

確かに友子の言う通り、こういうことが時々あると、安子も高村さんに腹が立つようなうらやましいような、複雑な心境になってしまいます。

友子「パソコン無理だから、高村さんに変に入力されても結局周りのみんなが困るわけだし、入院とかややこしい電子カルテの入力は任せられないよね」

安子(勤続30年、私の給料が○○円だから、そこに年にいくらずつ昇給して・・・考えるだけですごい・・・!それなのに仕事内容は・・・、だめ、これ以上考えたら!)

安子「ううん、仕方ないね。こうして文句を言ってても仕事は進まないし、行こうか。」

安子と友子もナースステーションを後にしました。

消化器外科病棟の忙しい一日の始まり、「痛い」「点滴がなくなりそう」「熱が出た」「お腹が張る」などナースコールが間を置かず鳴り続けています。

安子は胃切除の患者さんを手術に送り出し、ナースコール対応や点滴交換をしながらの午前の検温も終盤に差し掛かってきました。

安子(今なら一通り患者さんの状態も見たし、少し時間をかけて初回歩行できそうだな。)

安子は食道癌術後2日目の食山さんの初回歩行を行うことにしました。

安子「食山様、がんばって・・・ゆっくり、自分のペースでいいですから、傷を手で押さえて、しっかり深呼吸しながら歩いてくださいね」

胸腔ドレーンや胃管などたくさんのチューブ類があるので、起き上がってベッドから廊下に出るのもやっとの食山さんを見守っていると、頼子がやって来ました。

頼子「安子さん、すみません、胃切除後の井田様の傷が腫れているみたいで、一緒に見ていただきたいんですけど・・・」

安子「今?」

頼子「あ、すみません、井田様の腹帯開けたままお待たせしてます」

横で食山さんが不安そうな顔をして安子と頼子の顔を交互に見ています。

安子「患者さんをそんな風にして待たせたらだめじゃないの。しょうがないなあ、食山様をお部屋に連れてからそっちに行くよ。」

食山「私、早く部屋に戻らないといけないよね、その人待たせちゃだめだよね・・・」

安子「大丈夫ですよ、こちらこそ気を使わせてすみません。今日は歩けて良かったですね。明日から少しずつ距離を伸ばしましょうね。」

安子は食山さんを急かさないように気を付けながら部屋に連れ戻し、頼子と一緒に井田さんの病室に行き手術の傷を見ました。

安子(確かに腫れてるし浸出液も濁ってる。体も熱いなぁ、ドクターに報告しなきゃ。)

安子が振り返ると、そこにいるはずの頼子がいません。

井田さんとちょっと苦い笑顔を交わしながら気まずい時間を過ごしましたが、頼子はなかなか帰ってきませんし、手元のPHSは重症患者さんのナースコールで鳴り続けています。

安子は井田さんをそのままにするわけにもいかないと思い、頼子を待つのは諦め、井田さんに状態を説明して手早くガーゼ交換を済ませて病室を後にしました。

廊下に出てパソコンで井田さんの記録をしながら、重症患者の重田さんからのナースコールを取りました。

安子「はい、重田様、痛み止めですね、わかりました、お部屋に伺いますね。」

すると頼子が帰って来ました。

安子「頼子、何やってんの?傷の状態をあなたと一緒に見ないと意味がないじゃないの?」

頼子「すみません、他の患者さんの点滴がなくなりそうだったのを思い出して、交換しに行ったんですけど、安子先輩がおられるから井田様のことは大丈夫だと思ってました。」

安子(人にガーゼ交換させて、自分の患者の点滴を交換してきたってこと?)怒りが込み上げてきますが、ここは1年目が相手・・・安子、こらえました。

安子「あなたは見てないからガーゼ交換も記録も私が済ませたよ。井田様の傷、感染してると思うから先生に報告しなきゃ。バイタルサインはどうだった?」

頼子「それが、熱があって・・・、でも私、傷を見てないから報告できません。」

安子(そこは見てないからって言いきるの?どれだけ私に仕事させるの?)

安子「じゃあ私が報告するから、あなたはどんな風に報告するのか一緒に聞いててね。先生の指示も確認しなきゃいけないんだからね。」

安子は医師に井田さんの状態報告をしました。

医師「何でもっと早く報告してくれないの?朝に僕が傷を見る時間がなかったから、日勤の一番で見てってリーダーに伝えてたでしょ?」

安子「すみません、1年目が担当で、私が代わりに見たので遅くなりました。」(何で私が怒られなきゃならないの?)

医師「ちゃんと1年目を指導してよ、教育担当でしょ。」

医師との通話を終えると入れ替わるように重症の重田さんから再びナースコールが鳴りました。

安子「お待たせしてすみません重田様、すぐ伺います。」

安子は重田さんの病室に行こうとしますが、頼子がまだ食い下がってきます。

頼子「先輩、解熱剤と血液培養の指示を一緒に・・・」

安子「一度、重田様の部屋に行ってからそっちに行くから、先に準備始めてて。」

安子が重田さんの病室を訪れるととても痛がっていました。

重田「すぐ来るって言ったのに・・・、早く痛み止め持ってきてください!」

安子(痛いもんね・・・恨まれても怒られても、仕方がない)

安子はナースステーションに戻り重田さんの鎮痛剤を準備しましたが、頼子が手に持っている空のトレーを見てびっくり!

安子「頼子、全然準備できてないじゃないの?」

頼子「だって、わからないんで、先輩と一緒にしようと思って・・・」

安子「一昨日教えたじゃないの?リーダーもいるのに他の人に聞こうと思わなかったの?」

安子(一昨日にあんなに私が時間をかけて教えたのはいったい何だったの?私の時間はタダじゃないんだからね?)

ふつふつと込み上げる怒りを抱えながら、安子は重田さんに無事に鎮痛剤を投与し、井田さんの対応を済ませましたが、なんともやりきれない思いになりました。

安子(結局、全部私がやった・・・頼子の分・・・。そして私の仕事はあんまり進んでないうえに、食山様にも重田様にも嫌な思いをさせてしまった・・・。)

PHSが鳴りました、リーダーからの連絡です。

リーダー「安子さん、入院さん来られたので、お部屋でお待ち頂いてます。」

安子は一度ナースステーションに戻って入院さんの書類の準備をしながら思いました。

安子(高村さんの入院だったはずなのに・・・考えてみたら、私は5年目だけど毎年そんなに昇給してないから、一年目の頼子と比べても給料の差は大してないんだよね・・・)

安子(これで、毎日の担当患者の数は頼子や高村さんの倍で仕事の内容も倍以上、頼子の指導も含めたら、頼子達の3倍以上は働いてると思うんだけど・・・割に合わないなぁ。)

ナースステーションに戻ってきた友子に話すと、友子は少し考えてこう言いました。

友子「そこは、私達も1年目の時は先輩に迷惑いっぱいかけたから、そのお返しかな、って思って諦めるしかないかもね。」

友子「でも、自分は一所懸命やってるのに、患者さんにそうやって悪く思われるのは悲しいね。それはそれで割に合わないなって思う。」

安子は、(なるほど友子の考えも当たってる、一所懸命やっていても忙しいのはどうしようもないのに、待たせると悪く思われるのは看護師の悲しいところだな)、と思いました。

そこに今度は高村さんがやって来ました。

高村「ちょっと、褥創委員さん、一人褥創っぽい人がいるから見に来て処置してよ。」

安子「私は褥創委員ですけど、処置の専門ではないですよ。それに私、今から入院さんのところに行かないと・・・」

高村「私は腰が痛いからかがんで処置するのは無理なの。だから担当の私に代わって誰かが処置をするなら褥瘡委員のあなたが一番適任でしょう?入院は後でもいいから。」

「誰の入院を取ってると思ってんの!」と安子が言いそうになる一歩先に友子が割り込んでくれました。

友子「私がやりましょうか。去年褥創委員でしたから。ね、高村さん、行きましょう。」

友子が安子にだけ見えるように小さく肩をすくめて、高村さんを引っ張ってナースステーションから出て行きました。

安子は友子が日勤にいてくれて本当に良かったと思いましたが、同時に何だかとても悲しくなってきました。

安子(仕事が追いつかないよ!忙しいし、人の仕事も振られて、担当患者さんを不安にさせて、医者や先輩には仕事してないみたいに言われて、給料の割に合わないよ!)

その時、ナースコールが鳴りました。

入院患者「ちょっと売店に行きたいんですけど、看護師さんを待っていないとだめですか?」

安子「はーい、すぐ行きますね。」

安子がナースステーションを出て行こうとすると、後ろで電話が鳴りました。

安子「はい、消化器外科病棟です。はい、胃切除の方、術式変更でお迎えが早くなった・・・わかりました。行きます。」

安子(入院さんにひと声かけてオペのお迎えを先に行かなきゃ。)

慌てて出ていく安子を横目にしながら師長がリーダーに何やら声をかけています。

師長「リーダーさん、胃穿孔の緊急入院があって・・・今日のメンバーなら友子さんか安子さんに取ってもらう?手術のお迎えが早くなったなら安子さんは取れるかな?」

安子の割に合わない1日はまだまだ終わりそうにないのでした・・・。

いかがでしたか?

安子さんの日勤、まだまだ波乱がありそうですね・・・。これは極端な例かもしれませんし、うちはもっとひどいという方もおられるかもしれません。

安子さんの消化器外科のように忙しい病棟ではどうしても仕事の内容や給料について不公平に感じてしまう場面があるかもしれませんね。

あなたの身の回りはどうでしょうか、今の給料では割り切れないなと感じたことはありませんか?

看護師の給料・年収の実情を「看護職の賃金水準データ(2013年版)」から見てみよう

と言っても、安子さんのように漫然と自分の感覚で「給料が安い」「割に合わない」と思っていても、実際に自分の給料が安いかどうかはわかりませんよね。

ですので、看護師の給料や年収の実際がどうなのか、調査結果を見て考えてみましょう。

ここでは看護協会ホームページ

https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/chingin/data/suijyun.html

にある、看護職の賃金水準データ(2013年版)から看護師の給与の実情を読み解いていきましょう。

全体の給与額のデータから見てみよう

まずは、看護職の賃金水準データ(2013年版)の「図表1 全体の給与額」から看護師の給与の実際を見てみましょう。

これによると、高卒+3年過程の新卒看護師の基本の月給の平均が約198千円(税込給与で約262千円)、大卒の新卒看護では約205千円(税込給与で約270千円)です。

そして勤続10年の非管理職(31~32歳)では月の基本給与の平均は約244千円(税込み給与で約318千円)となっています。

また、厚生労働省の平成27年(2015年)賃金構造基本統計によると、看護師の平均年齢38.2歳で平均勤続年数7.8年とした場合の看護師の月の平均総支給額は約33万円です。

これにボーナス約83万円を加えて平均年収は約478万円とされています。いずれもあくまで平均の数字ですが、私達の今の給料を判断するのに参考にすることができますね。

また、この結果で見ると基本的に看護師の給料は年功序列であると考えられます。

つまり、経験年数を経るほどそれなりの能力や仕事を果たしているので多くの給与が支給されるという考えに基づいていると言えます。

高卒より大学卒のほうが新採用時の給与は高いのは、この年功序列に配慮しているのと、「大学のほうが1年多く学んでいる分能力も高いはず」との認識によると言えるでしょう。

しかし、新卒と10年目の給与を比較するとその差は平均月収で4万円程度です。これを見ると新卒と10年目の給与を比べると、仕事の内容や責任の重さの差ほどには給与が上がっているとは言いづらいかもしれません。

ここは、先ほどの事例で安子さんが「新人の頼子さんに比べて3倍は働いている自分の仕事量と、この給料は割に合わない」と感じたところですよね。

ましてや安子さんは5年目ですから、本当に頼子さんとはほとんど給料が変わらない状況かもしれませんね。

設置主体が違うと給与が変わる?

次は、同じく看護職の賃金水準データ(2013年版)より、「図表2-1設置主体別の賃金額(基本給与額)」と「図表2-2設置主体別の賃金額(税込給与総額)」から見ていきましょう。

設置主体というのは、誰が建てて経営している病院か、ということです。調査は、国立・公立・公的医療機関・社会保険関係団体・公益法人・私立学校法人・医療法人もしくは個人・その他法人等の8種類に分類して行われました。

この結果では、基本給与の平均で見ると私立学校法人による病院が最も給料が高く、医療法人もしくは個人経営による病院が最も給料が低いという結果になっています。

最も平均給与が高い私立学校法人の場合、大卒の新卒看護師で約215千円、勤続10年の非管理職看護師で約278千円となっています。

いっぽう、医療法人・個人の病院の平均給与は大卒で約203千円、勤続10年で約232千円となっています。

私立学校法人の病院と医療法人もしくは個人による病院との差額は、大卒で約12千円、勤続10年では約45千円にとなっていて、勤続年数での昇給でも差があることがわかります。

これは月の基本給の差ですから、年収になると私立学校法人では数十万円~100万円ほども給料が高いということがわかっていただけるでしょうか。

この結果で見ると、看護師自身の努力や能力だけではなく、どこで働くか・どういった設置主体の病院なのかによって自然にある程度は給料の差がつく、とも言えます。

また、平均でなく最高金額と最低金額を見ると私立学校法人では全体的に給与が高くなっており、それ以外の設置主体では施設による差がとても大きいようです。

給料はその病院によって差がつきやすいとも言える結果ですので、職場を選ぶ時には色々な病院の情報をしっかり収集したいですね。

病床規模別では給料には差はあるの?

次は看護職の賃金水準データ(2013年版)より、「図表3-1病床規模(稼働病床)別の賃金額(基本給与額)」と「図表3-2病床規模(稼働病床)別の賃金額 (税込給与総額)」を見ます。

要するに、小さい病院と大きい病院でどれだけ基本給与の差があるのかという調査結果で、こちらも地域や設置主体は考慮せず、病院の大きさだけで見た全国の調査結果です。

基本給与の平均で見ると、経営規模が大きい(稼働ベッド数が多い)ほど給料が高い、という結果になっています。

99床以下の病院では大卒の新卒看護師の平均基本給与が約201千円、勤続10年の非管理職看護師で約236千円です。いっぽう、最も平均金額が高い500床以上の病院では、新卒で約210千円、勤続10年で約266千円です。

つまり99床以下の病院と500床以上の病院での平均給与の差は新卒で約9千円、勤続10年の非管理職の看護師では約3万円となり、昇給にも差があると言えます。

さらに年収で見ると99床以下の病院と500床以上の病院では数十万円~100万円近い差になってしまうことも考えられます。

ここでも看護師の能力や努力とは関係なく、病院が大きいか小さいかということは給料を左右し得る、という結果が出ています。

そして、平均給与でなく最高金額や最低金額を見ると、どの経営規模でも最高金額と最低金額には大きな差が見られています。給料の格差には地域や設置主体が関係していたり、その病院の特性も関係していると考えられます。

自分に見合った給料を得るためには、病院の規模も重要な情報になり得ますし、病院の細かな情報が必要だと言えますね。

看護師の昇給はどうして低いの?「2012 年 病院勤務の看護職の賃金に関する調査」から見てみよう

先ほどの調査にあった平均給与と比べてみて私達の給料はどうでしょうか?先ほどの看護協会の調査結果でも出ていて安子さんも感じていたように、看護師では昇給の金額は低いようです。

では、実際に昇給はどうなのか、看護師はどう感じているのか、なぜ昇給は低いのか、病院はどう取り組んでいるのか、などについて考えてみましょう。

ここでは看護協会の「2012年病院勤務の看護師の賃金に関する調査」

http://www.nurse.or.jp/up_pdf/20130904145414_f.pdf

と、看護協会ニュースVol.584「病院で働く看護師の賃金のあり方に関する考え方(案)」

https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/chingin/data/pdf/chingin.pdf

から読み取っていきましょう。

昇給についての調査結果から、実態と看護師の不満

フルタイム勤務の非管理職の平均賃金額を年齢層別に見ていきましょう。

年齢別の平均賃金額を見ると、20~24歳で基本給約204千円、時間外・夜勤手当約93千円を加えて給与総額約296千円です。

最も給与総額がピークになるのは45~49歳で基本給約292千円、これに時間外・夜勤手当約102千円を加えると平均給与総額は約394千円です。

50歳代になると基本給は45~49歳より増えますが、時間外・夜勤の手当てが減るために給与総額は減っているという状態です。

ここでよく見ておきたいのは平均基本給月額の年齢層での増え方で、20~24歳、25~29歳、30~34歳までは基本給の差が約17千円程度となっています。

最も看護師として能力をつけていき仕事が増える時期なのに、給与に差がつきにくいために、給料や昇給に対して不満を持ちやすいと考えられます。

調査から見ると賃金への不満が高まる理由としては「行っている業務量」「担っている業務内容」が最も高くなっていて、6~7割もの看護師が不満に感じています。

事例で安子さんが「割に合わない」と感じていたことは、「仕事の量」「業務の内容」「役割や責任」「後輩や過去の自分との仕事の差」といったところです。

多くの看護師が安子さんと同じような不満を抱えている、と言える調査結果ですね。

また、調査結果によると離職を考えている看護師は約5割で、うち「賃金に関する不満がある」看護師は約7割、「昇給に不満がある」看護師は約6割となっています。

賃金や昇給への不満は、看護師の離職や転職を考えるきっかけになりやすい問題なんですね。逆に言えば、看護師は自分のキャリアや仕事量や仕事内容などを正当に評価してほしいと考えている、とも言えます。

管理職では、主任クラスの約4割で非管理職の上位との賃金の逆転がみられていました。「中間管理職になったら、出世したはずなのに給料が減った」という状態です。

中間管理職ではサービス残業が増えるという実情もあり、職責に合った給料が支払われているかどうかを疑問視する考えもあります。

なぜ看護師の昇給は低いのでしょう?

調査結果によると、賃金表を持たない病院が2割弱にも及び、特に小規模の病院ほど持たない率が上がるという結果が出ています

これは、病院規模での平均基本給の結果とも合致していて、小規模の病院ほど賃金表を持たないことが多く、このために昇給の差につながっているとも考えられます。

賃金表を持たない場合、賃金がどのように決められるのかは非常に曖昧になってしまいます。

もしくは、3割以上の病院が「賃金決定の基準を年功のみとしている」と回答しているように、賃金の評価は年功で積み上げるだけの形で決められてしまいます。

賃金の決まり方が曖昧だと安心して働けませんし、一所懸命働いても差がつかないのなら看護師として仕事にやりがいを見つけることも難しくなってしまいます。

また、看護師の仕事は能力での評価をつけにくい分野の業種かもしれません。先ほどもお話ししましたように、病院の3割以上が賃金の評価を年功のみに頼っていると回答しています。

営業職や製造業などでは仕事量で能力の差が目に見えてわかりやすいと言えますが、看護師の仕事は質も問われる仕事です。

病院によっては仕事の内容や本人の能力を評価して給与に差をつけようと勤務評定などに取り組んでいます。しかし、調査の回答を見ると、能力が給料に反映されているという実感には結びついていない実態があると言えるでしょう。

安子さんのように、「どうして1年目よりも責任の重い仕事をたくさんしているのに給料は変わらないの?」ということになってしまいます。

また、安子さんから高村さんを見ると「仕事内容は大したことないのに年功でたくさん給料をもらっている」のはとても不平等な感じがしてしまいます。

消化器外科でもっと給料・年収を上げたい!どうしたらいいの?

今の職場で給料・年収を上げるには?

夜勤回数を増やしてもらう

夜勤の回数が増えると、収入アップに即つながりやすいですよね。消化器外科の夜勤は仕事がとても大変ですので、みんなが入りたいと考えているわけではありません。

看護師長さんも夜勤の回数が誰かに偏ると負担になるかな、と考えてできるだけみんなに負担にならないように均等につけたいと考えています。

いっぽう、消化器外科の夜勤はちゃんとスキルのあるしっかり判断ができる人がいないととても困るので、シフトを組む時にはメンバーの配分にも苦労するのです。

そんな時に積極的に夜勤に入ろうという人が現れると周りもとても助かりますし、あなたのお給料アップにもつながりますね。

看護師長さんに「私、夜勤やります!」って手を挙げて言いましょう。自分の体調管理も忘れずにしてくださいね。

時間外手当をちゃんと申告しよう

消化器外科では残業も少なくないですし、周りの雰囲気に気を使ってサービス残業も少なくないでしょう。このサービス残業の分をちゃんと申告すると、積もり積もれば大きな給料の差につながります

もちろん、いたずらに時間外手当をたくさん書いてはいけません。

あなたのスキルにプライドを持って、できるだけ時間内に仕事を終える努力もして、誠実な仕事をしてこそ、あなたの時間外手当もちゃんと評価されるのです。

スキルアップで給料アップ

消化器外科は専門的な知識が生きる分野ですので、消化器外科の専門知識や消化器外科に生かせる知識をつけてスキルアップすると人材としてとても重宝されます

スキルアップすると、夜勤の回数も増やしてもらいやすいですし、時間外手当も正当に評価されやすいです。勤務評定を行っているところでは、あなたの能力として評価されて給料アップに繋がる可能性があります。

消化器外科では、みなしPT、呼吸療法認定士、BLS、ACLSなどの資格や研修会が具体的なスキルアップの機会として取り組みやすいのではないでしょうか。

これらの資格や研修会は比較的取り組みやすく、消化器外科看護の現場でとても重宝するスキルですし、他の分野に行っても使えるスキルです。

また、皮膚排泄ケア認定看護師、がん専門看護師、手術看護認定看護師などの認定看護師などを目指すのも良いかもしれません。病院によっては認定看護師に対して一定の昇給を行っているところもあるからです。

スキルアップしたり認定看護師になることで、昇進のチャンスにも恵まれます。昇進すると役職手当がつくことになるので、給料もアップしますね。

事例の安子さんも5年目ですから、そろそろ何かスキルアップできそうな時期ですよね。

今の職場では給料アップは難しい・・・どうしたらいい?

今の職場で自分の力だけで給料を上げるのは難しい、ということになると必然的に転職ということになりますね。では、これまでの調査結果も踏まえて、転職先を選ぶ条件はどのようになるのでしょうか。

基本給与や手当が高い病院を選ぼう!

これまでの調査結果などを見ると、平均基本給が高い病院は「私立学校法人」で「500床以上の大規模病院」ということになります。

しかし、平均金額でなく最高金額と最低金額を見ると、病院によって基本給与の差がとても大きいこともわかっています。

また、時間外手当や夜勤手当、それ以外の手当ても看護師の給与の中では大きな割合を占めていますので、諸手当がどのくらい出るのかということも大切な情報です。

それぞれの病院の給料の詳しい事情や実績を知ることが必要ですね。

賃金表がある病院を選ぼう!

賃金表がない病院ではどのように賃金を評価されるのか、体系的に評価されるのかがわからないので、働き続けるのが不安ですね。

その病院でどのように賃金が評価されるのかをしっかり知っておきましょう。

能力を評価してくれる病院を選ぼう!

自分の能力を正当に評価してもらえないと、昇給にもつながりにくいですし、看護師として働き甲斐がないですよね。

その病院の給与体系を知り、看護師の能力をどのように評価して、どんなふうに昇給されているのか、その実績も知っておきましょう。

「あなた」を評価してくれる病院を選ぼう!

転職するときにひとつ問題になるのは、「新卒とは違う」ということです。つまり転職するときには、「あなた自身」という素材がどう評価されるかが給与に大きく影響しますが、評価されないこともあり得るのです。

看護協会「2012年病院勤務の看護師の賃金に関する調査」では、中途採用の看護師の経験年数を「すべて評価」が46%、「一部評価」が48.6%、「評価なし」が約2%でした。

また、「一部評価する」と答えた病院のうち「一定の時期をおいて、再評価を行っている」のは21.9%でした。

転職する時にこれまでのキャリアを評価されなかったり、転職で給料が落ちたりする可能性があるということを知っておきましょう。

また、経験年数以外の能力でも評価してもらえるかどうかについても、同上の調査ではシビアな結果も出ています。

中途採用者の何を評価するかについて、「以前の勤務先で経験した役割・職位」が34.1%、「取得している資格」が29%、「ブランクの短さ」が23.8%となっています。

転職する際には病院があなたの何を評価してくれるのかをしっかり知っておく必要があると言えるでしょう。自分のキャリアの何を売りにできるかということも客観的に見ておくと良いかもしれませんね。

給料が良いからこそ気をつけて!

給料が良い病院を探すときに絶対に気を付けなければいけないのは、労働条件です。どれだけ支給額が良かったとしても、労働条件が悪ければ結果的には「割に合わない」という結果になってしまいます。

看護体制、病棟ベッド数、夜勤回数、残業時間、業務内容、どんな患者さんを抱えているのかなど、労働条件に影響することはとてもたくさんあります。

消化器外科では、どんな手術を行っているかや一日の手術件数などが業務内容に大きく影響しますので、平均入院日数などとも合わせて確認すると良いかもしれません。

仕事量や内容が適正なら、安子さんも「自分の忙しさのために患者さんにつらい思いをさせた」とさらに割り切れない思いをしなくて済んだかもしれませんね。

過酷な労働条件や過剰な仕事量は、給料の問題だけでなく患者さんにも影響しますし、患者さんに影響するという思いから看護師の心身をより消耗させます。

自分が実際に働いてみるところまでイメージできるくらいに病院の詳しい情報を仕入れることができると、職場選びも安心ですね。

給料のお話、まとめ

いかがでしたか?安子さんの例を見て、自分の給料についてのモヤモヤした思いや不満は同じだと感じたり、看護師の給料の実際を知ったりしていただけたでしょうか?

もしかしたら、安子さんのように自分の仕事や能力の「割に合わない」給料を、何とかしたいと思い始めている方もいるかもしれません。

また、病院の規模とか、誰が病院を経営しているかとか、賃金表がないとか、自分では解決できないことでも給料が影響されているんだと気づいてもらえたかもしれません。

給料を増やすにはどうしたら良いかということについても触れましたが、これならできるなという部分もありましたし、自分だけでは対処が難しい部分もありましたよね。

看護師は給料のためだけに働いているだけでなく、看護師としての仕事の意義や役割を大切にしていたり、患者さんとの触れ合いを大切にしている人も多くいます。

でも、給料は自分の生活や人生を豊かにしたり、仕事にやりがいを感じたりするためにも必要な要素です。

あなたの仕事がちゃんと評価されて給料に反映される、あなたが満足して働けて患者さんにも満足してもらえる、そんな職場で働けると幸せですよね。

ところで、自分の給料に見合う病院を探すことはなかなか大変そうです。

病院の基本給や規模や設置主体くらいのことは求人票を見てわかりますが、病院に賃金表があるのか看護師の給与はどう評価されて昇給の実績はどうかとかは書いてありません。

ちゃんと自分の経験年数や役割や職位・資格を評価してもらえてブランクの短さを評価してもらえるかどうか、といったことも求人票やホームページを見てもわかりません。

さらに労働条件と給料が見合っているかどうかというような大事な情報は、自分だけで探すのはとても大変です。

仕事がどのくらい大変で、やる気や能力を評価されて、自分は給料の割に合うやりがいのある仕事ができるのかどうか、なんて情報を探すことは本当に大変です。

そこで、転職サイトに登録して相談してみてはいかがでしょうか。転職サイトの担当者達は、病院の情報のプロです。

病院の給料事情を知りたいあなたのために、給料や労働条件など詳しい情報を担当者がしっかり調べてあなたに合った職場を見つけてくれます

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