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新卒看護師と第二新卒の看護師が消化器外科に就職する時のポイントはこの4つ!

ところで、あなたは消化器外科病棟にどんなイメージを持っていますか?また、消化器外科病棟はこんなところだ、なんて評判を耳にしたことはありますか?

消化器外科には特徴的な病棟もあるので、実際に働いてみるとあなたのイメージと違うことがあるかもしれません。また、その評判によっては就職を尻込みしてしまうかもしれませんよね。

働いてからのショックを少しでも和らげるために、また、あなたに合う職場を選んで就職後の具体的なイメージを持っておくためには、就職先のことを少しでもよく知っておきたいですよね。

ここでは、新卒看護師または第二新卒看護師のあなたが消化器外科に就職する時、どんなことに気を付けたら良いのか、そのポイントを解説します!

目次 [目次を隠す]

新卒看護師と第二新卒の看護師が消化器外科へ就職して1日目で戸惑ってしまうお話

では、実際に新卒看護師と第二新卒看護師の2人が消化器外科に就職したら、思いもかけなかった実態に戸惑ってしまう、というお話をご紹介しましょう。

新卒看護師・第二新卒看護師にとって消化器外科は楽しくも厳しい場所?というお話

4月上旬のある日、新香と二美は消化器外科病棟に配属になりました。配属初日、これから病棟に向かうところです。

新香(22歳)はピカピカの新卒看護師。学生時代から消化器外科に興味があったもののとうとう実習にも行けませんでした。友人が「実習で消化器外科は楽しかった」と言っていたので配属を希望しました。

二美(23歳)は第二新卒看護師です。やはり消化器外科の経験は全くありませんが、糖尿内科に就職して雰囲気が自分に合わないと感じて1年で消化器外科に再び就職しました。

新香「二美さんはどうして消化器外科を希望したの?」

二美「私はね、前は糖尿内科で働いてたんだけど指導ばっかりで疲れちゃって、急性期の患者さんを看護したかったの。それでいつかは、救急とか災害支援とかに行けたらいいな。新香ちゃんは?」

新香「私は、消化器外科に実習に行った友達が『患者さんが元気になるのが楽しかった』って言ってたから・・・それに、やっぱり急性期の看護ができるってカッコイイよね?」

二美「だよねー、カッコイイよね、急性期看護。バリバリしてて・・・」

などとウキウキと話しているうちに消化器外科病棟に着き、看護部長から病棟の外村師長を紹介されました。外村師長は消化器外科や救急から叩き上げで看護師長になった若手の師長です。

外村師長「おはようございます。えっと新田新香さんと二山二美さんですね。よろしくお願いします。」

新香・二美「お願いします。」

外村師長「今日は2人にはオリエンテーションがてら、先輩のシャドー*として日勤業務を見てもらいますね。」

(*注;シャドー・・・メインで仕事をする人の影のようについて歩いて学ぶ方法)

外村師長「新香さんは新卒だから様子を見ながらしばらく先輩の指導付きで日勤をやってもらいますね。二美さんは経験があるから即戦力ですもの、3日ほど指導付きで独り立ちしてもらいますね。」

新香「はーい!」

新卒の新香は外村師長の言ったことにどんな意味があるのか知らず、何も考えずに元気良く返事をしています。一方、二美は早くも師長の言葉にドキドキしていました。

二美心の声(えっ?3日で独り立ちって早くないの?)

二美「あ、あの、師長さん、私は消化器外科の経験が全くないんです。実習にも行ったことがないんです、3日で独り立ちって大丈夫でしょうか?」

外村師長「でも、看護師として働いてたんだから処置は一通りできるし、実際の業務がどんなものは知っているでしょう?聞けば先輩が教えてくれるし、気合いを入れて頑張れば大丈夫!」

二美「でも・・・」

外村師長「習うより慣れろ、って言うでしょう?あなたを当てにしてるんだから。正直、3月は産休と退職でホントに人手に困ってたのよ。助かるわぁ、中途さんが来てくれると。」

二美「そうですか・・・頑張ります・・・。」

外村師長「糖尿内科だったんでしょう?消化器外科としても手術するとき糖尿は色々と大変なのよ、みんなにも教えてもらえると助かるなぁ。」

二美(こんなに当てにされるなんて思ってなかった!どうしよう、消化器外科どころか、糖尿内科では寝たきり患者さんも手術の傷もほとんど見たことないのに・・・大丈夫かな?)

二美は思わぬ期待のかけられ方に早くも戸惑っています。でも消化器外科叩き上げで根性と気合でここまで出世してきたような外村師長には二美の戸惑いは全く伝わっていないようです。

二美(しばらく頑張るしかないか・・・)

二美は外村師長の様子を見て、これ以上は言っても無駄だ・自分で頑張るしかない、と悟ったのでした。一方、新香はのんびりしたもので、へぇ・ほぅなどと言いながらキラキラした目で病棟を見回しています。

続いて、2人がシャドーに付く先輩を紹介されました。

外村師長「こちら、新香さんがシャドーをするのは教子さんです。教子さんは消化器外科5年目で、今年の教育担当係です。何でも質問してよく教えてもらってね。」

教子先輩は外科が大好き、教えるのが大好きなハキハキとした物言いの先輩です。

外村師長「二美さんが付くのは体子さんです。体子さんはベテランよ、11年目だったかな?救急・手術室・消化器外科と経験してるから、こちらも頼もしいわよ。」

体子先輩は急性期や外科系を渡り歩いてきただけのことはあって、体育会系のノリで自分にも周りの人にも気合いと頑張りを求める先輩です。

教子・体子「よろしくね。」

教子「これ、日勤の業務手順だから、私の動きと一緒にこれを見て日勤の流れを掴んでね。まずは今日の担当患者さんの処置をピックアップするところから見てもらうね。」

新香・二美「はい。」

体子「今日はシャドーだけど、患者さんの清拭とかガーゼ交換とか搬送とか、できる処置はどんどん一緒にやってもらうからね。これはできる、できない、やったことある、とか意思表示をしてちょうだいね。」

新香・二美「はい。」

先輩達が担当患者さんの処置表をプリントアウトしてどんどんチェックしています。二美はそれを見て驚いていました。いっぽう新香は先輩のてきぱきした様子に惚れ惚れしています。

二美(処置がすごく多い!何これ、こんなに一人でやるの?こんなにたくさんの処置、日勤中に終われるの?糖尿内科より患者さんの看護度が高いのかな。私、こんなにできるかな・・・)

新香(うわー、こんなにたくさんの患者さんを一度に看るんだ、先輩、かっこいい!私もいつこんな風になれるのかな。今日手術の患者さんもいる、楽しみだな・・・。)

新香「ねえ、二美さん、先輩すごいね!カッコイイねー!」

二美「う、うん、そうだけど、私たちもできるだけ早くこれができるようにならないといけないんだよ?これはただの見学じゃないよ?」

新香「うん、それがどうしたの?」

二美「自分がどのくらいできるか、置き換えて考えてみたほうがいいよ。私も新卒したての時は自覚なかったけど、学校での実習って担当患者さんは1人か2人で一日ヒーヒー言ってたのよ?」

新香「あ、そうか・・・」

教子「二美さんの言う通りよ。それにこれは処置だけを挙げてるけど、実際には記録もするし、患者さんの変化も速いから看護計画なんかの見直しもしなきゃいけないのよ。一日の仕事の中で。」

新香「・・・・・・・・。」

二美「私が働いてた病棟の仕事の量と比べてもびっくりしてるくらいの仕事量だよ。」

体子「でも、二美さんさすが、1年でも働いていると新卒さんとは考えることが違うわね。これは楽しみな人が来てくれたわ。」

二美「いえ、とんでもないです。」(あんまり期待しないで下さい!)

日勤が始まりました。それぞれ先輩達は新香と二美に説明をしながらも、てきぱきと手と目と口を動かして観察や処置や術後リハビリを進めていき、頻繁に鳴るナースコールにも対応しています。

新香は点滴の交換や清拭など指導を受けながらやってみましたが、点滴を1本交換して滴下量を計算し調節するのにも数分、清拭になると20分ほどもかかってしまいました。

教子「学生時代はゆっくりできただろうけど、仕事はそうはいかないの。今日中に終わらないといけない仕事ばかりなのよ!業務は時間との勝負もあるからね!時計見てる?」

新香「え?うわっ。」(一所懸命早くやってるつもりなのに、こんなに時間がかかってるんだ、私!)

かたや、教子先輩の手早さときたら、なんということでしょう!新香は自分が学生時代にやってきたことでは歯が立たないことを感じました。

教子「一つのことをやるのにそんなに時間がかかっちゃ一日が終わらないし、患者さんも苦痛なのよ。もっと時間を意識して段取りを考えてね。でも、患者さんには丁寧に対応よ!」

新香「はい」(そんなこと言われても、最初なのにできないよ。)

教子「それに新香さん、メモ取ってる?今日言われたことは明日はできるようにしてほしいの。何度も同じことを先輩に言わせると先輩の負担になるからね。」

新香「あ、はい。」

新香がメモを取り始めるとナースコールが鳴りました。教子先輩はおもむろにPHSを新香に差し出しました。

教子「ほら、新香さん、取って!新人はとにかくナースコールを取るところからが勉強!」

新香「は、はい!はい、どうされましたか???えっと、もう一度・・・?はい?えっと、すみません、とにかく伺います。」

教子「何て?」

新香「いや、その・・・。」(聞き取れなかったって言ったら怒られるかな?)

教子「わからないことは、ちゃんとそう言ってちょうだい。」

新香「何を言っておられるかわかりませんでした。」

教子「誰からのコール?」

新香「あ、えっと、わかりません、見ていませんでした・・・」

教子「はぁ?ちょっと、それ貸して!」

教子先輩は新香の手からPHSを奪って履歴を見ると足早にその場を去ってしまいました。

新香(私、すごく足手まといみたい・・・。先輩を怒らせちゃったかも。)

新香(新人はとにかくナースコールを取るところからが勉強・・・。知らなかった。)

教子先輩は実は特に怒っているわけではなかったのですが、新卒看護師を連れて指導しながらの日勤は、処置にとても時間がかかってしまうため余裕がなくなってしまうのです。

それに、ナースコールを取るところから新人の教育をするのは先輩後輩の関係に厳しいこの消化器外科病棟ならではの習わしなのでした。

新香(どうしよう、どうしたら先輩に怒られないかな?次のナースコールは私が取って・・・)

教子「ただいま。今の時間にここまでのところ、メモできた?」

新香「え?あ・・・してません・・・。」

教子「返事は大きな声で!時間を無駄にしちゃだめっ!じゃ、次、行くよ!」

新香「は、はい!」

一事が万事こんな調子で、新香が気を使って何かやろうとすると余計に時間がかかってしまいますし、教子先輩はできるだけ新香に処置をさせよう教えようと必死の形相です。

その頃、二美も体子先輩の勢いに圧倒されていました。

体子「今から肝臓切除2日目の肝山様に歩行してもらいます。基本的に術後1日目から歩いてもらうんだけど、肝山様は肝臓の切除範囲が広かったので今日からなの。」

二美「そんなに早く歩くんですね・・・。」

体子先輩がどんどん早口に話すので、二美は必死にメモをとっています。

体子「バイタルチェックをして創部や全身の観察をして、問題なければ座位からトライするの。問題なさそうなら端座位にして清拭と着替えを済ませて、さらに立位、歩行ね。」

二美「はい。」(うわぁ、書ききれないし、覚えきれない。)

体子「じゃあ、やってみましょう。」

二美は体子先輩とともにまだ観察室にいる肝山様を訪れました。二美はその傷口の大きさに驚きましたが、肝山さんの状態には問題はありませんでした。ギャッヂアップしての座位もOK・・・。

体子「次は足を下ろして座ってみましょうね。お腹に手を当ててくるっと・・・。」

肝山「痛い、痛いですよ!やめましょう、傷が開いちゃう。」

体子「大丈夫ですよ、傷が開くことはありません。少しずつ体を回しましょう。体をひねると痛みますから、お尻を滑らせて全身で回ってください。」

肝山さんはなんとか端座位になることはできましたが、表情には恐怖と不安が見えました。

二美(こんなに痛がっていても歩かせないといけないんだ・・・。私もこんなことするのかぁ・・・こんなに痛がっている患者さんに声をかけるのも怖いよ。)

体子「じっとしていれば痛みは収まりますか?」

肝山「当たり前だろ!」

体子「それなら今は十分痛み止めが効いているということなんですよ。歩けるということです。早いうちから歩くと、肝山様の体が持っている自分で傷を治す力が働いて、早く回復できるんですよ。」

肝山「ほんとか?」

体子「本当ですよ。逆に、歩かないと傷の治りも遅れますし、色々と合併症も出やすいんですよ。」

肝山「そうか・・・」

体子「私達が付き添いますし、今日はベッドの周りを歩いてみるだけですから、大丈夫ですよ。」

肝山「それなら頑張ってみようかな・・・一人にしないでよ、看護師さん。」

肝山さんから軽い冗談も出たところで、歩行に挑戦してみたところ特に変わりなく歩くことができました。

二美「すごい、歩けましたね、肝山様!」

二美が素直に喜んでいる様子に肝山さんも心なしか嬉しそうです。

二美(あんなに痛がっていたのに本当に歩けた!体子先輩すごいなぁ。私ならあんな風に痛がっていた患者さんにはっきり言えないかも。これは糖尿内科の指導とはまた違う難しさがあるなぁ。)

無事に歩行できた肝山さんを元の病室に移して、体子先輩はできるだけ体を起こして過ごしベッドの周りを歩いてみることを説明して病室を離れました。

二美「あんなに痛そうにしていたのに、歩けて良かったですね。」

体子「そうね。でも、さっきの肝山様の状態なら動きを止めたら痛みが収まっていたでしょう?あのくらいなら鎮痛剤は効いてるから、上手く説明して歩いてもらわないといけないのよ。」

体子「術後早期の創痛を全く0にすることはとても難しいの。動いて傷の周りの筋肉を動かすと痛むのはある程度は仕方ないよ。じっとしていられないような痛みなら鎮痛剤を追加したほうがいいかもしれないけどね。」

二美「なるほど。私が以前いた部署ではあんなに痛がっている人はあまり見たことがなかったんで、ちょっとびっくりしました。」

体子「そう?でも、看護師が怖がっちゃいけないわ。術後リハビリは絶対必要だから、全身状態や痛みのアセスメントも大切だし、どうやったらできるか・どの程度ならできるかっていう工夫も必要ね。」

二美「難しいですね。」

体子「たまにはどうしても歩いてくれない人もいるし、家族が止めちゃうこともあるわ。私達も心苦しく感じることもないわけじゃないけど、そこは私たちの頑張りどころよ。」

二美は実際に来てみるまで思いもしなかった、消化器外科の難しさを感じていました。

体子「二美さん、どうしたの?」

二美「働くのが怖くなってきました。仕事の量も多いし、専門的な判断をしなきゃいけないし、患者さんに難しい指導をしなきゃいけない。私にできるか心配です。」

体子「大丈夫、大丈夫、気合いで頑張って勉強すればいいのよ!患者さん達も頑張ってるのに私達が頑張らなくてどうするのよ?」

二美「でも、勉強も大変ですよね。色んな手術の患者さんがいるようだし・・・」

体子「先輩達はみんな、後輩を教えるのは好きなのよ、それも患者さんのためだもの。消化器外科はね、患者さんの回復や合併症に看護がすごく影響する分野なの。指導するのは患者さん達のためなのよ。」

二美「どんなところから勉強すればいいでしょうか?」

体子「病棟で毎月勉強会があるし、クリニカルパスがあるから参考にして勉強するといいよ。」

二美(それなら勉強しやすいかな?)

体子「もちろん最初のうちは重症の看護は難しいから、比較的軽い手術や回復期の患者さんや日常生活援助の多い患者さんから担当してもらうわ。コール対応や処置も覚えてもらわないといけないしね。」

それはそれで大変そうだなと二美は思いましたが、消化器外科では素人みたいな自分だから、しばらくは仕方がないかなとも思いました。

確かに周りを見ると、ナースコールは常に鳴り、大きな傷やドレーンや24時間の点滴があって何をするのにも介助を必要とする患者さんがたくさんいますし、寝たきりさんや手のかかりそうな高齢者もたくさんいます。

二美「ああいう感じの患者さんから担当するわけですね・・・。」

二美(そうよね。もう忘れかけてたけど、昨年糖尿内科で働き始めた時でも、処置や病棟の流れに追いつくのに大変で最初は看護とは言えなかったもの。新しい所に来たら、またスタートだものね。)

忙しい一日の処置を終えて申し送り前の時間に先輩達が申し送りの準備と記録をしています。新香と二美は改めてそこでも戸惑っていました。

新香(たくさん記録があるんだなぁ。検温表は検温中に記録してたんだ、先輩いつの間にやってたんだろう?)

あれほど忙しい日勤の中でどのタイミングでか教子先輩は記録の一部を済ませていました。それでもまだたくさんの記録が残っているようです。

新香(経過記録に、クリニカルパスの人もいる。看護診断と看護計画と、人工肛門の指導表?褥創計画?転倒防止計画?いったいいくつあるの?学生時代はこんなにたくさんいっぺんに書かなかったよ?)

見たこともない記録の山に新香は頭がくらくらしてきました。とても私には書けそうにない・・・!その隣で二美も冷汗が出るのを感じていました。

二美(患者さんが変化しやすいから、記録の量が多いんだなぁ。それに、どうしよう・・・前の病院と電子カルテの端末が違う。よく見てると全然違うから慣れるまで操作に苦労しそうだなぁ。)

体子先輩はすらすらと記録を仕上げていくのですが、新香と同じく二美にはどうしても自分にできる気がしませんでした。

二美「体子先輩、今日は時間内に終われそうですか?あとどのくらい記録があるんですか?」

体子「記録はだいぶ頑張ったからもう少しなんだけど、一人手術のお迎えがまだの患者さんがいるのよ。あのお迎えが5時頃に呼ばれると思うのよね。」

二美「夜勤帯じゃないんですか?」

体子「そうね。でも、夜勤に入ってすぐはまだ申し送りが残っていたり、夜勤さんも仕事がとても忙しい時間帯だから、大抵は日勤がお迎えに行くのよ。」

二美「そうなんですか。」(ただでさえ仕事が多いのに、夜勤さんへの気遣いで残業確定ってこと?!)

体子「で、うちの病院は麻酔科やオペ室の引継ぎの関係とか諸事情でどうしても5時にお迎えが集中しやすいの。お迎え行って観察・処置・記録、で申し送りして、早くても3~40分。みんな1時間以上は毎日残業してるわよ。」

二美「そうなんですか。」

体子「まぁ、だんだん慣れるし、みんなもやってるから一緒に頑張れるよ。」

二美「はぁ・・・。」

二美(今までそんな気遣いで残業するなんて、なかったなぁ。こういう雰囲気の病棟なんだ。夜勤さんは先輩達ばっかりだし、やらざるを得ないよね。残業は確定かぁ。)

二美はこんなに忙しくて疲れるうえに残業もしたらどうなるんだろう、と心配になりました。これからの毎日はどんなふうになるのでしょうか?

外村師長「お二人さん!初日はどうだった?」

新香「先輩たちはとてもすごくて自分は本当にできるのかなと思いました。それに、私の指導をしていると先輩にすごく迷惑がかかるんじゃないかと思って・・・。」

二美「前の職場と違ってすごく忙しいし、看護が患者さんに与える影響が大きいので、大変な職場だなと思いました。」

外村師長「最初は誰でもできないのは当たり前だからね、遠慮せずに先輩に教えてもらってね。バリバリ頑張ってね!ところで、3か月は試用期間だから残業はつけられないので、定時で帰ってね。」

新香・二美「はい。」

二美(無理だ・・・。この業務量では今は定時は絶対無理・・・。仮に自分が早く終われたとしても、残業してる先輩がいたら気になって帰れないよ・・・。)

外村師長「じゃ、今日はお疲れ様、また明日!」

新香・二美「お先に失礼します。」

もちろん、まだ教子先輩も体子先輩も何やら仕事をしている様子です。新香は気づいていませんが、二美は何とも居心地が悪い思いをしながら休憩室に戻りました。

外村師長からのエールにかえって新香と二美が先行きに不安を感じつつも、カバンを手に帰ろういうところに教子先輩が何やら紙の束を持ってきました。

教子「来週の木曜日にね、早速勉強会をやるわよ。毎年、新人さんの勉強のために勉強会の資料は新人さんに作ってもらうことにしてるの。」

新香・二美「えっ、はい。来週ですか?」

教子「そうよ。来週はまずは全身麻酔と腰椎麻酔の特徴とその看護についてまとめてきてちょうだい。来週月曜日までに資料を一度作ってきて、私のところに持ってきてね。チェックするから。」

新香(うわ、私にこんなにちゃんとした資料が作れるかな?)

二美(毎日残業なのに書く時間があるかな?)

教子「はい、これ、参考までに昨年の勉強会の資料よ!」

新香・二美「ええっ、こんなに分厚いの!?」

分厚い資料の束を手に早くも前途多難の様相の二人、明日からどうなることやら・・・?

新卒看護師の新香さんと第二新卒看護師の二美さんの配属初日の様子、いかがでしたか?あなたの予想通りだったでしょうか、予想を上回った様子だったでしょうか?

この日はまだ実際に二人とも実務について責任を負っているわけではないのですが、それでも初めて垣間見た消化器外科の実際はどこか二人の予想を超えていたようですね。

新卒看護師や第二新卒の看護師でも消化器外科に就職できるの?

消化器外科は専門性が高く、重症患者さんも少なくないため、新卒や第二新卒の私達でも就職できるのかな?と思っていませんか?

結論から言いましょう、もちろんできます!消化器外科病棟への配属を希望してそれが通れば、新卒でも第二新卒でも就職は可能です。

病院によっては、診療科目が「消化器外科」となっていて食道から肛門までを一手に引き受けるわけではなく、「胸部外科」「肝胆膵外科」「移植外科」「腫瘍外科」などさらに専門分野に分かれている場合があります。

この場合、病院によっては重症の分野では新卒看護師の就職を受け入れていない場合もありますが、第二新卒看護師はほとんどの消化器外科系の病棟で受け入れられています。

新卒・第二新卒であっても、新香さんや二美さんのように消化器外科病棟への就職は可能です!

新卒看護師が消化器外科に就職する時の心構えは何?心がけておきたいことは?

新香さんは初めての消化器外科で驚いたり感心したりショックを受けていましたよね。必ずしもこれは悪いことではありませんが、就職する側としては現場で衝撃を受けるよりは心の準備をしておきたいものですよね。

新卒看護師のあなたが消化器外科に就職する時の心構えや心がけておきたいことは何かを考えておきましょう。

消化器外科病棟はあなたの明るさ・前向きさ・誠実さを求めている!

これは確実に言えることですが、消化器外科病棟の先輩達は、新卒看護師のあなたに「最初から仕事ができる」ことは期待していません!

なぜなら、消化器外科病棟には様々な術式の患者さんがいて、手術直後の超急性期から退院間近の回復期まで、老若男女様々な患者さんがいます。

それぞれの術式のそれぞれの時期の患者さんに個々に合わせた看護を行うのには、とても専門的な判断や技術が必要なのです。そして、それは到底、新卒の看護師には無理なことだと先輩達は知っています。

では、何が新卒看護師に求められているか・何が必要かというと、新卒看護師らしい「明るく・前向きに、正直に誠実に患者さんや仕事に向かえる」という姿勢です。

消化器外科では手術後の患者さんが痛がっていたりしんどい状況でも回復に向けてできるリハビリを行わなければいけません。こんな時に、技術はなくても新卒看護師の明るさ・前向きさ・誠実さが必要です。

新卒看護師が、掛け値なしに患者さんのためを前向きにひたむきに考えて看護する姿は、患者さんにも伝わりますし、時には先輩達も励まされるのです。

また、消化器外科に就職して初年度は特に勉強することが多い時期ですし、先輩達も働きながら新しい知識やよりよい技術のために勉強を続けています。

ですから、新卒看護師には前向きに自ら学ぶ、自ら色々な処置や患者さんに関わっていく、そんな自主性や積極性があると知識や経験が身に付くのも早いです。

消化器外科は看護の仕方によっては、患者さんの命を危険にさらしたり、患者さんの回復を遅れさせてしまうような場合もある、看護の影響がとても大きい分野です。

このため、新卒看護師には難しい判断を自分でできなくても、自分のわからないことや不確かなことを先輩にすぐに相談したり自分の間違いをできるだけ早く修正したりということが求められます。

新卒看護師のあなたが一人でできるかどうかということ自体よりも、人の力を借りてでいいので誠実に対処できるか、ということが必要なのです。

新香さんが、教子先輩から言われていた「返事は大きい声で」「メモを取って」「わからないことはそう言って」という言葉は、まさに新卒看護師に求めていることを言われていたんですね。

また、体子先輩からの「できる、できない、やったことがある」をはっきり伝えて」という言葉も同じことですよね。

明るく・前向きに・誠実にという姿勢で日々成長していくことが、先輩達の望みであり、新人の看護師として患者さんに最も貢献できることなんですね。

消化器外科で「できる看護師」になれるにはそれなりに時間がかかる!

消化器外科や急性期を扱う病棟に就職するとき、「できる看護師になりたい」「カッコイイ仕事がしたい!」と、自分の将来へのポジティブなイメージを持って就職を希望する新卒看護師は多いことでしょう。

ここでそんなイメージを持っている新卒看護師の皆さん、心構えと言うよりも覚悟といったほうがいいかもしれません、「すぐには無理!」と思っておきましょう。

病院によって消化器外科の診療範囲や行っている手術の内容は違いますが、重症も含めてまず一通りの患者さんを担当できるようになるのに早くて1年程度はかかります。

そこから、あなたがイメージしているような、「仕事がテキパキできて、厳しい判断ができて、患者さんを助けて、医師とも対等にやり取りができる」カッコイイ看護師に育つにはやはり数年はかかります。

自分の理想の仕事ができるまでには、たくさんの勉強をして、たくさんの処置をこなし、たくさんの先輩や医師に怒られ、たくさんの患者さんに困り果てる、という道のりを通らなければならないでしょう。

自分のできなさにがっかりしたり、嫌になったりする日々が続くこともあるかもしれません。

新香さんは「急性期ってカッコイイよね」なんて言いながらの初日で、まだ仕事らしい仕事もしていないうちから先輩と自分との力の差に愕然としていました。

これから日常業務が始まって、どんどん新しい患者さんを担当したりどんどん新しいことに遭遇するたびに、自分の未熟さや将来への不安を感じることがあるかもしれません。

そんな時のために、すぐに「できる看護師」になるのは無理だとよく自分に言い聞かせておきましょう。でも、だからと言って、あきらめるのではなく、必要なのは自分に対する根気です!

毎日の中でできることを着実に増やして、患者さんのことを考え続ける看護を心掛ければ、気づけばあなたもきっと素敵な消化器外科看護師に成長していますよ。

第二新卒の看護師が消化器外科に就職する時の心構えは何?心がけておきたいことは?

二美さんは第二新卒看護師らしく、新卒看護師の新香さんとはまた違った視点で初めての消化器外科に驚いたり感心したり不安に感じたりしていましたよね。

第二新卒看護師は一度は就職したての状態を経験していますから、新卒看護師に比べると多少リアリティショックは少ないかもしれませんし、より現実的に考えられるかもしれません。

採用する病院・病棟としても、第二新卒看護師は社会人経験や現場経験があるので、新卒看護師とは一味違うことを期待します。そこで、新卒看護師と同様の心持ちで就職するとショックを受けるかもしれません。

では、第二新卒看護師が消化器外科に就職する際の心構えは何でしょうか?何に心がけておくと良いでしょうか?

消化器外科以外から消化器外科に就職するあなたはこんな心構えで

消化器外科以外から消化器外科に就職する第二新卒のあなたは、どんな心構えがあると良いでしょうか?二美さんと同じような就職のパターンですね。

社会人・専門職業人としての姿勢、一通りの看護技術はできると期待されている

新卒看護師と第二新卒看護師の違いは何でしょうか?それは社会人として看護師として働いた経験があるかどうか、ということです。

新卒看護師の教育の中でとても時間がかかって大変なことは、実は社会人としての常識や看護師としてのプロ意識を身につけさせたりすることや、基本的な看護技術を教育することなのです。

第二新卒看護師は、新卒看護師の教育で最も大変な部分を前職で済ませて身に着けていると見なされ、その点で即戦力であることを求められるのです。

前職が消化器外科以外の部署だったとしてもそれは関係ありません。看護師として働いた経験があるのですから、病棟や先輩はあなたに「社会人や専門職業人としての姿勢があり、一通りの看護技術はできる」だろうと見込んでいます。

社会人や専門職業人としての姿勢としては、礼儀や協調性、心身の健康の自己管理、仕事や学習への自主性、誠実さや責任感、自ら考えて判断すること、などがあると言えるでしょう。

ここで新卒看護師と同じような気持ちで、受け身の姿勢でいたり無責任な態度でいたりすると、就職してから苦労することになるかもしれません。

二美さんの場合は、そこまでのんびり考えていたわけではないようですが、自分が全く知識や経験のない消化器外科に就職したのにその期待値の高さに驚いていましたよね。

外村師長もちょっとこぼしていましたが、消化器外科は業務が忙しいこともあり、若手の即戦力をとても欲しがっている部署です。

もちろん消化器外科看護に必要な知識を勉強することは今後必要なことなのですが、消化器外科病棟は即戦力として働けるあなたが就職してくれたことをとても喜んでいるんです。

患者さんにも自分にも厳しさを求められるかもしれない

消化器外科以外から消化器外科に就職すると、たまに驚かれることがあるのが、術後リハビリに対する看護師の熱意でしょう。

消化器外科は術後のリハビリが患者さんの回復や合併症にとても影響するので、看護師達は患者さんにどうリハビリさせようか、どう自己管理させようかと必死です

患者さんが痛がっていたりリハビリを嫌がったりすることはよくあることです。でもだからと言って、リハビリの手を休めると合併症が怖いのです。

こんな時、消化器外科では必ずしも患者さんに対して優しい言葉ばかりかけてはいられない、時には厳しいことや辛いことをはっきり言わなければいけないことがあります。それも少なからずこういうことが起こります。

もちろん、患者さんにリハビリを勧めるからには、全身状態や痛みのアセスメントをしたり患者さんの思いを聞いたりすることも必要ですし、その人に合わせた工夫も必要です。

看護師達は消化器外科での経験が長くなるにつれ、リハビリは必要だという信念にも似た確信を持っていて、患者さんのためには時には厳しくすることも必要だと知っています。

また、消化器外科看護師の多くは患者さんにも時に厳しくしたり頑張らせる分、自分自身や同僚に対してもシビアな仕事を求めることがあります。

消化器外科病棟以外の部署から第二新卒看護師が就職すると、消化器外科病棟ならではのこの厳しさに戸惑うことがあるかもしれません。

痛がる肝山様のリハビリを体子先輩が勧めている様子を見て、二見さんは驚いていましたし、自分にこんな厳しい判断や声掛けができるのかと戸惑っていましたよね。

嫌がったり痛がる患者さんにどうリハビリを勧めるかというのは、消化器外科病棟では必ずいつかは遭遇する問題です。ですが、リハビリをしなければ看護の結果として最悪の事態を迎えてもおかしくないのです。

必ずしもいつも患者さんに優しい言葉をかけるわけにはいかない。消化器外科で働くにはそういう心構えが必要になると思っておくと良いでしょう。

消化器外科から消化器外科に就職するあなたはこんな心構えで

二見さんとは違って、前の職場も消化器外科だという第二新卒のあなたには、どんな心構えがあると良いでしょうか?

消化器外科経験がある第二新卒看護師が就職する、となるともちろんそうです、あなたは即戦力扱いされることは間違いないと覚悟しておいたほうが良いでしょう。

では、具体的にどんな準備や心構えをしておけば良いでしょうか?

自分の経験した分野や手術を明確にしておく

一口に消化器外科と言っても、病院によって受け入れている疾患や行っている手術も違いますよね。ですから、自分が以前の職場でどんな疾患・手術・治療の患者さんを看護したのかを細かく明らかにしておきましょう

細かくというのは、麻酔の種類、疾患、術式、検査、化学療法のプロトコルの種類、終末期などといったことです。

第二新卒には「即戦力だと過度に期待されては困る」という人も「あまり軽症ばかり持たされてはつまらない」という人もいますが、経験分野を明らかにしておくと就職先としてはあなたにどんな仕事をしてもらうかという指針になります

以前の職場の常識や知恵は横に置いておく、でも時々取り出せるようにしておく

就職して病院が変わったとしても、消化器外科病棟でやっていることはさほど大きな差はないかもしれません。あるいは、前の職場では考えられなかったようなこともあるかもしれません。

また、消化器外科病棟はそれぞれに独特な雰囲気があったり、独特なやり方や慣習を持っていることもあります。あまりに前の職場と違うやり方を求められると、「前の職場は違った!」という違和感が出てくることがあります。

その時に大事なことは、前の職場での常識は新しい職場でも必ずしも通用しないということを心がけておくことです

郷に入っては郷に従えではありませんが、一旦は新しい職場の常識を聞いてみてそれに従ってやってみましょう。そのうえで前の職場の常識を時々取り出してみては客観的に判断しましょう。

そして、消化器外科病棟での経験があるあなたから見て、新しい職場の慣習ややり方がどうしても客観的に優れていない、あるいは適していない、という結論に至ったら、その時に提案してみましょう。

「前の職場ではこんなやり方もやっていましたよ」、と。

その病棟独自の慣習ややり方は、なかなか外からの目や風が入らないと変わらないものです。外の消化器外科病棟から就職したあなたは、新しい職場でこんな貢献もできるかもしれないのです

以上のように消化器外科から就職する場合の心構えを挙げましたが、消化器外科以外から就職するあなたも、できれば心がけておくと良いことですよね。

二美さんは外村師長から「みんなに糖尿のことも教えてあげて」と頼まれていたので、得意分野に関しては明らかにしておくと、部署が変わっても活躍できますよね。

また、二美さんは気遣いから残業が多い様子に違和感を持っていたので、こういうところでも「それは変じゃない?」といつか言えたら、病棟に新しい風が吹きますよね。

新卒看護師と第二新卒の看護師が消化器外科に就職する時の4つのポイント!

では次は、消化器外科に就職するときの職場のチェックポイントを見ておきましょう。新香さんや二美さんのように、就職してから困惑することのないように・・・!

消化器外科病棟と言っても、どんな患者さんを相手にどんな仕事をしているの?

消化器外科と一口に言っても、その病院によっては扱っている手術や疾患が違います。治療内容も化学療法も手術に関係するものは外科で行っている場合もありますし、終末期患者さんを受け入れている病棟もあります。

国立などの大きな病院や大学病院などでは細分化されているところもありますし、地方の病院や小・中規模の病院ではできる手術が限られている場合もあります。

また、病棟によっては他の科と混合病棟の場合もあり得ます。そうなると実に色んな患者さんを抱えているのでさらに忙しい病棟なのかもしれません。

どんな病気のどんな手術のどんな患者さんを受け入れている病院・病棟なのかを知っておきましょう。これは、その病棟でどんな仕事・どんな業務・どんな看護をしているのかということに繋がります

消化器外科で働きたいと希望しているあなたなら、看護師としてのキャリアアップを目指している人もいるでしょう。そんなあなたならより複雑な手術を扱っている病院への就職がお勧めでしょう。

消化器外科で働きたいけど忙しいらしいし自分に向いているかな、と思う人もいるでしょう。そんなあなたは、手術が限定されている病院やクリニカルパスが整備されている病院が向いているかもしれません。

特に第二新卒看護師の場合は、業務内容や電子カルテのソフトの種類や看護診断・看護計画の運用状況なども見ておくと、より具体的に新しい職場への準備が(たとえ気持ちだけでも!)できるかもしれません。

二美さんが早々に独り立ちになると聞いて、どこまで重症の患者さんを担当するのか心配したり、電子カルテの端末が違うことで記録物にも不安を感じたりしていました。

実際に仕事をしてみると、第二新卒看護師は経験がある分、新しい職場に来て動けない自分や、電子カルテの端末が変わっただけで仕事がはかどらなくなることなど、些細なことでもストレスを感じやすくなります。

できればそういうストレスや心配事は就職前から減らしておきたいですよね。

教育体制はどうなっているの?

消化器外科は特に専門知識や経験を必要とする分野です。できるだけ早く知識を身に着けるには、教育体制が整っているに越したことはありません。教育制度は要チェックです!

新採用者の指導や新採用者の支援の方法として、プリセプター制度や新卒看護師への技術研修やパートナーシップ制度*などを取り入れている病院もあります。

(*注;看護師がお互いをパートナーと呼ぶペアになって業務を行う、看護体制の一つ。)

病院全体での看護師の教育制度としてラダー制を取り入れていたり、院内研修を盛んに行っている病院もあります。

また、具体的な指導の方法として新香さんと二美さんが経験したシャドーを活用している病院もあります。新香さんと二美さんの病棟のように、自主的に勉強会を行っていることもよくあります。

あるいは体子先輩が二美さんに説明していたように、クリニカルパスが整備されていると判断や看護の基準が明確なので自己学習もしやすいでしょう。

また、二美さんさんが実は災害救護に憧れながら消化器外科に就職したように、消化器外科は他の外科系や急性期系へのステップアップや、専門・認定看護師などへのキャリアアップにも向いています

新卒看護師・第二新卒看護師で消化器外科を希望する人には、実はこっちを目指しているという人も少なくないはずです。

今後のキャリアアップを目指しているあなたは、外部研修や学会参加への支援制度や、資格取得への支援制度なども就職前に注目しておくべきポイントでしょう。

どんな雰囲気の病棟なの?

消化器外科病棟には独特な雰囲気を持ったところも少なくありません。ありがちなのは、「体育会系」「先輩後輩の関係が厳しい」「実力主義」「とにかく頑張る」「同僚の評価が厳しい」などです。

これは消化器外科が超急性期から回復期までの様々な患者さんを扱っている部署で、厳しい判断を求められ仕事が忙しくて時間的にも余裕が少ないといった職場環境になりがちだからかもしれません。

新香さんと二美さんが就職した病棟は陰湿な感じではありませんでしたが、先輩達や看護師長の様子を見ていると前向きに気合いで頑張って忙しい仕事をこなす、ハキハキとした病棟のようでしたね。

新香さんは新卒看護師で初めての病棟ですから、まだあまりストレスには感じていなかったようですが、二美さんは先輩達の勢いにちょっと押されていたようでした。

でも、場合によっては消化器外科病棟独特の雰囲気が新卒看護師や第二新卒看護師にとっては大変なストレスやプレッシャーになることがあります。

ですから、就職先の雰囲気がどんな病棟なのかということは、大事なポイントです。また、雰囲気を客観的に表すものとして、離職率や離職理由も知っておくと良いかもしれません。

働きやすさはどうなの?

消化器外科は忙しい病棟だと言われることが多いです。これだけ、様々な手術を受ける色んな病気の患者さんがいるんです、業務もごちゃごちゃややこしくなって忙しいのは無理もありません

しかも二美さんが驚いていたように残業も多い病棟もあります。二美さんのように、来てびっくり、どうしよう!なんてことにならないように、残業時間は知っておきましょう。

また、月の夜勤の回数や年休取得率なども知っておくと良いかもしれません。夜勤が多いと体力的にも大変ですし、プライベートを大切にするためにある程度休みは必要です。

仕事が忙しくても、残業時間や夜勤の回数や年休の取得率がちゃんとしていれば、しっかり疲労も回復して次の仕事に向かえる、働きやすい病棟だと言えますよ

新香さんと二美さんでは所々にリアクションの違いがありましたが、最後に持ち帰りで作る勉強会の資料の話を聞いた時の二人の反応、違っていましたよね。

二美さんは残業がある中で時間をとって作れるかということを気にしていましたが、新香さんは単純に自分の能力の問題で勉強会にふさわしい資料を作れるかということを気にしていました。

新卒看護師のあなたにとっては初めての職場なのですから、そこに染まりやすいのです。体育会系の雰囲気で、周りの先輩みんなが残業しているような職場に就職しても、新卒看護師は違和感なく従いがちです。

目いっぱい残業をするだけならまだしも、新卒看護師は残業や夜勤や少ない休みの中で、知らず知らずのうちに自己管理できなくなって体調を崩したり気持ちが落ち込んだりしてしまうこともあります。

そういう事態を防ぐためにも押さえておきたい、とても大事なポイントです。

まとめ

いかがでしたか?たとえ、新卒看護師でも第二新卒看護師でも、あなたが希望する消化器外科に就職することは可能なんです。

ただ、消化器外科は特徴がある病棟ですから、できるだけ早く馴染めるように、働いてからショック!なんてことがないように、就職前の心構えについてお話ししました。

これなら、消化器外科で私も働けそうかな、なんて思っていただけたでしょうか?

また、できるだけあなたに合った職場に就職するためのポイントもお話ししました。あなたが今までに調べていたことも知らなかったこともあったのではないでしょうか

でもちょっと待って、ポイントはわかったけどこんなことどうやって調べたらいいの?雰囲気なんて誰が教えてくれるの?と思った方もいたかもしれません。

そんなあなたは、ぜひ一度転職サイトを覗いてみてください。転職サイトは「転職のためのサイト」だと思っている方もいるでしょう。でも、大丈夫!

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