消化器外科の看護師求人に強い転職サイトは、どこですか? 消化器外科の看護師に関する記事一覧

消化器外科病棟での看護師のお仕事内容はこんなこと

消化器外科は一般的には外科と言われる領域です。消化器外科の病棟には食道から直腸までの消化器の手術やそれに関連した治療を受ける患者さんが主に入院されています。

そこでは看護師は手術を受ける患者さんを中心に様々なケアを行っています。

消化器の手術を受けるということは、手術による傷があり内臓への影響や麻酔の影響があるということです。手術によって、傷の痛み・食事の制限・合併症の危険・体調の変化・心の変化・自分自身へのイメージの変化など、様々なことが患者さんに降りかかってきます。

看護師には治療はできませんが、患者さんのそばで24時間ケアを行うことで、手術の影響を最小限に和らげて患者さん自身で回復できる力を支えていくのが消化器外科看護師の仕事です。

消化器外科 看護師の仕事内容を1日の流れで見るとどうなるの?

各病院によってどんな疾患の患者さんが入院しているかや処置の内容などが異なることはありますが、消化器外科看護師の仕事を大まかに時間の流れを追ってご紹介しますね。

日勤

8:30~9:00 夜勤からの申し送り

担当患者さんについて情報収集、

カンファレンス(重症患者さんの状態について確認や、一日のケアプランなどについて話します)

9:00~   環境整備、シーツ交換

受け持ち患者さんに挨拶、手術を受ける患者さんにお声掛け

重症患者さんのバイタルサインズの測定・観察

1番枠の手術患者さんを送り出し

ラウンドの準備(点滴作成やガーゼの準備など)

10:00~  担当患者さんのラウンド

1番枠以外で手術を受ける患者さんは点滴を開始します。

手術翌日の患者さんの多くは初回の歩行をします。

身体の清潔に援助が必要な患者さんの清拭やシャワー浴介助を、患者さんと相談して計画します。

当日の手術の患者さんの前処置(浣腸・点滴など)が必要な場合は行います。

11:00~  午前入院患者さんや他の病棟からの転入患者さんの受け入れ(これまでの病歴を確認したり病棟のオリエンテーションをします)

お昼休憩前に重症患者さんのバイタルサインズの測定・観察

昼食前の血糖値測定、食前薬の配薬

12:00~  交代でお昼休憩

食事の介助が必要な患者さんの食事介助

食後薬の配薬

13:30~  看護診断・看護計画のカンファレンス、看護計画の見直し

看護診断や看護計画の他に指導計画や褥瘡予防計画・転倒防止対策などの見直しもします。

14:00~  担当患者さんのラウンド

尿量の記録やドレーン類の排液をリセットして1日量の計算もします。

昼食の摂取量を確認

手術翌日の患者さんで午前中に歩行できなかった方は歩行にトライします。

15:00~  翌日手術予定の患者さんの前処置(臍処置(おへその掃除)や剃毛)・シャワー浴

手術当日の食事や内服薬の変更内容などの確認もします。

16:30~17:00 夜勤への申し送り

夜勤看護師は担当患者さんについて情報収集

夜勤・準夜帯

17:00~  夕食前の血糖値測定、食前薬の配薬

ラウンドの準備(点滴作成や配薬の準備など)

18:00~  食事の介助、食後薬の配薬、夕食摂取量の確認

19:00~  担当患者さんのラウンド

20:30頃  食事休憩

21:00~  眠前薬の配薬

22:00  消灯、担当患者さんのラウンド

0:00   担当患者さんのラウンド

0:30~1:00  3交代制の場合は準夜帯看護師から深夜帯看護師への申し送り

深夜帯看護師は担当患者さんについて情報収集

夜勤・深夜帯

2:00、4:00  担当患者さんのラウンド

2:00~  翌日(日勤帯)での手術・他科受診・検査の準備

翌日の点滴準備

2交代の場合は5時頃までに交代で仮眠

4:00~  ラウンドの準備(朝の点滴作成や配薬の準備)

5:00頃  食事休憩

6:00~  点灯・起床

担当患者さんのラウンド、食前の血糖値測定

重症患者さんやこの日に手術を受ける患者さんから優先的にラウンドします。

1番枠の患者さんの前投薬・浣腸

7:00~  食前薬の配薬

7:30~  食事介助

8:00~  食後薬の配薬、朝食摂取量の確認

重症患者さんのバイタルサインズ測定・観察

*大まかな流れですので、その時の状況により多少時間配分は変わります。

担当患者さんのラウンドの時にはバイタルサインズの測定や手術の傷のガーゼ交換、ドレーン排液や尿量・排便などの観察などを行い、記録します。寝たきり患者さんがおられる場合は、ラウンドの時に体位交換をします。

ラウンドの前後や患者さんに異常がある場合には医師の指示簿を確認して、必要なら指示によって投薬したり、医師に報告して指示を仰いだりします。

消灯後のラウンドの時には、バイタルサインンズや傷口・ドレーンの観察は患者さんの状態に応じて看護師が必要かどうかを判断して行います。消灯後のラウンドの時にはできるだけ患者さんを起こさないようにすることが秘けつです(これは術後せん妄という合併症を防ぐためでもあります)。

また、消化器外科では食事を食べられない患者さんが多く点滴の数も多いので、ラウンドの時には点滴の調節や交換が欠かせません。

手術は朝一番の方以外はおおまかな予定時間はありますが、その後は順番に手術室から連絡があるので、他の処置の合間に送り出しやお迎えをします。

眠前薬の配薬の時には、患者さんが傷の痛みで眠れないということを和らげるために、鎮痛剤や睡眠導入剤を使用することもよくあります。

消化器外科 看護師の仕事内容をケア別に見るとどうなるの?

ガーゼ交換

手術を受けると傷ができるので、出血などで汚れたガーゼを1日に1~数回交換します。消化器外科の手術では腸など細菌が多く存在する臓器を扱うため、体の中でも準不潔手術と呼ばれています。

他の外科では、ガーゼ交換によって細菌で汚れることを許されないため、ガーゼ交換は医師が行って看護師はそれを介助するだけであることが多いです。消化器外科では主に看護師がガーゼ交換をしているという病院は多くあります。

また、消化器外科ではガーゼ交換は看護師が傷の状態を観察する機会でもあり、出血や感染の兆候がないかをガーゼ交換の時に観察します。

ちなみに、日勤で10人程度、夜勤で25人前後の患者さんを担当するため、ベッドにかがんでのガーゼ交換は慣れないとなかなか腰がつらくて大変な作業です。

食事制限や血糖値の管理への援助

消化器外科では手術の後にしばらく通常食に戻れないことが続きます。内臓の傷の回復のためにはどうしても食事制限が必要なのですが、「食事を食べられない」というだけで心が弱ってしまったり、制限を守れない患者さんもいます

このため、食事制限の意味を説明したり、患者さんが少しでも食べやすいように医師に相談しながら食事内容を調整したりします。

手術後の経過に合わせて食事の形態も変わり、血糖値に影響する手術を受ける患者さんも多いので、血糖値の測定も大切です。

また、食事摂取量の確認や排便の観察は手術の合併症の有無を確認するためにも、他の科よりも重要視されていることです。

消化器外科 看護師の仕事内容で患者さんが特化したらどうなるの?(疾患、ADL、年齢など)

手術前日の患者さんを受け持ったときの仕事内容

手術のオリエンテーションや前処置(臍処置(おへその掃除)・剃毛)をします。

手術オリエンテーション

手術オリエンテーションでは手術前後の流れを患者さんに説明して理解してもらいます。このときに、患者さんが不安に思っていることをしっかり聞き取っておくことも大切です。

また、医師の手術の説明では理解できていないことも多いので、どのように理解しているかも確認しておきます。

多くの患者さんは手術すること自体に不安を抱いていて、手術の後に実際にどうなるのかということにまで考えが及ばないことが多いです。このため、オリエンテーションを通して、患者さんが手術後の経過には患者さん自身の協力やがんばりが影響することも伝えます

ある程度は傷の痛みを覚悟してもらい、鎮痛剤が使えることや、鎮痛剤を使いながらでも歩行やしっかり咳をして痰を出すことが合併症予防に必要だと理解していただきます。

臍処置(おへその掃除)

臍処置は消化器外科ではとても大切な処置の一つで、いわゆる「おへそのゴマ」を取り除く処置です。

最近は腹腔鏡を使用した手術が多く、術後の傷が目立たないようにするためにもおへその近くを切り開いて手術することが多いです。おへそのゴマが残っていると手術の時に傷が汚れて感染を起こしてしまうことがあるので、とても重要な処置なのです。

おへその中にオリブ油を垂らしてへそのゴマをキレイに取り除いて、少しでも傷が不潔にならないようにします。

中には今まで一度もへそを自分で掃除したことがないという患者さんもいるので、たまにとても大きなへそのごまがとれることもあります。

剃毛

手術の部位に毛があると傷が不潔になってしまうので、手術範囲よりもやや広めに、邪魔になる毛を剃ります。毛深い患者さんでは剃るのがとても大変なこともあります。

手術当日の患者さんを担当したときの仕事内容

手術直前は、飲食制限や内服薬の変更などのほか浣腸や点滴といった処置をして、患者さんが手術を受けられる状態を整えます。

手術部まで患者さんを送って、手術室の看護師に持病や当日の状態など手術室で気を付けてもらうことを申し送りします。

手術が終わると手術部から連絡がありお迎えをして、手術当日は特に出血など状態が変化しやすいので、その後はこまめに状態観察をしていきます。

手術翌日以降の患者さんを担当したときの仕事内容

歩行開始

基本的に手術翌日には患者さんを指導して歩行を開始します。歩行して体を日常生活に近い状態に戻すことは手術の合併症を予防するためにとても大切です。

初回歩行の時には必ず看護師が付き添い、それ以降も異常がないか確認しながらどんどん歩いてもらいます。

多くの患者さんは最初は歩くことをとても怖がったり痛がったりされるので、看護師は鎮痛剤で痛みを軽くしたり声をかけて不安を和らげます。

消化器外科の看護師は厳しいイメージを持たれていることが多いように感じるのですが、いつも患者さんに「歩いて歩いて」と言っているからなのかもしれません。

鎮痛剤の投与

手術後だいたい1~3日ぐらいをピークに傷の痛みがあります。体を切って手術する以上は痛みを避けることはできませんが、鎮痛剤を使うことで軽くすることができます。

鎮痛剤にはいくつかの種類があり、作用機序も副作用も違うので患者さんに痛みの様子を確認しながら医師や薬剤師に相談したり薬の調節をしていきます。

患者さん自身が痛みと上手に付き合えるように鎮痛剤の使い方を患者さんと相談して決めたりもします。また、時には患者さんの話をゆっくりと聞くことでも痛みを軽くできることもあります。

患者さんへの指導

消化器外科では手術後は食事が元の状態に戻るまでに日にちがかかることも多くあり、食事制限の説明や生活指導が欠かせません。手術から退院には数日~数週間ですが、実際には手術の傷や内臓の回復は数か月かかるからです。

患者さんは、退院してからも適切な食事をとったり、自分の体調や傷や排便の様子を見て判断したりして手術を受けた体と付き合っていかなければなりません。

そして、患者さんと手術を受けた体との付き合いは、入院中より退院後のほうがずっとずっと長いのです。

入院中から退院後の生活のイメージがつくように家族さんも含めながら説明や指導を繰り返していき、普段の何気ない会話でも看護師は意識して会話しています。

人工肛門を造設した患者さんへの仕事内容

人工肛門の患者さんは、通常の手術看護に加えて、人工肛門の管理の説明・身体障害者の手続き・身体的イメージへの援助などを行います。

人工肛門の管理の説明

通常、人工肛門は手術後約1週間で抜糸します。手術の傷の抜糸も済み、食事が通常食になれば退院なので、うまくいけば入院期間は2週間程度で済むこともあるので、この間に人工肛門の管理ができるようにします。

管理とひと口にいっても、袋の購入方法・袋の交換・お通じの捨て方・人工肛門やその周囲が変わりないかの観察・お風呂の入り方・便通の調節など多岐に渡ります。

手術を受けた患者さんには大変ですが、日にちが限られているので手術の翌日や翌々日からすぐに説明を始め、できるまで毎日のように練習して退院してもらいます。

本人ができないときは家族さんに説明したり、在宅看護の調整をしたりします。

身体障害者の手続き

人工肛門を造設すると身体障害者の申請を行います。入院中の本人さんに代わって家族さんに役所で必要な書類を受け取ってもらい、医師に記入してもらって手続きをします。

身体的イメージへの援助

人工肛門造設の患者さんでは、身体的なイメージの変化によっても気持ちが不安定になることがあります

外来で手術が決まった時から専門の看護師が説明したり、人工肛門や自分の体への思いを聞いて病棟の看護師に引き継がれます。

手術を受けると決意しても、手術後に実物を見るとまた心がくじけてしまったりすることもあるので、しっかりと患者さんの思いを聞いていきます。

袋の交換の練習を患者さんと一緒に行っていくことも、患者さんが「人工肛門も自分の体だ」という思いになれるような手助けになります。

抗がん剤治療を受ける患者さんへの仕事内容

病院にもよりますが、消化器外科でも抗がん剤治療をすることがあります。抗がん剤では急激な副作用が出ることがあるので、投与中は分刻みでこまめに患者さんの状態を観察します。

抗がん剤の投与には患者さんも不安を抱きやすいので、投与開始時は付き添うことも大切です。

また、点滴もシビアに投与時間を管理しなければいけないので、点滴の調節には細心の注意を払います。

治療後も数日~数週間にわたって副作用が出ることがあるので、様々な症状に注意して観察を続けます。

手術を受ける高齢の患者さんの場合の仕事内容

最近では75歳を超える高齢の患者さんでも、癌などの大きな手術を受けることもよくあります。高齢の患者さんの場合は、持病があったりもともと足が弱かったりするうえ傷や体力の回復がゆっくりであるため、手術の合併症を受けやすいのです。

このため、手術後に寝たきりになる期間をできるだけ短くするために、手術後の歩行訓練がとても大切です。手術前から重々説明し、手術後も看護師は時には悪役になってでも叱咤激励して歩いてもらいます。

患者さんに「歩きたくない」と言われると看護師も心が痛みますが、心を鬼にして歩いてもらいます。

術後せん妄

術後せん妄といって、手術後に環境や体調の変化に気持ちがついていけなくなり、睡眠障害が出たり混乱した状態になることがあります。

特に高齢の患者さんでは環境の変化に弱いため、せん妄になりやすいです。

このため高齢の患者さんでは、痛みを和らげたり、お薬を使ってでも夜はよく眠れるようにしたり、歩行をして、少しでも早く日常生活に近い状態に近づけることが大切です。

まとめ

いかがでしたか? 大まかにですが、消化器外科看護師のお仕事の雰囲気を感じていただけたでしょうか?

消化器外科の病棟では、手術という体に大きな影響を与える医療処置から患者さんができるだけ早く回復できるように、日常生活に戻れるようにと考えて看護師が仕事をしています。

患者さんの良くなりたいという思いと看護師のケアがうまく作用すると、面白いくらいに患者さんは目に見えて回復していきます。

そんな患者さんの回復を、患者さんやご家族さんと一緒に喜んでいけることが、外科病棟の看護師のお仕事から得られる何よりの楽しみなのです。

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