消化器外科の看護師求人に強い転職サイトは、どこですか? 消化器外科の看護師に関する記事一覧

看護師さん、消化器外科へ転職するならこの5つは知っておいてね!

あなたは今、どこで働いていますか?

そこはどんな病院で、どんな部署で、どんな病棟ですか?

そこにはどんな同僚がいて、どんな医師がいて、どんな患者さんがいますか?

どんな業務内容ですか?

消化器外科で働いてみたい?それはなぜ?

消化器外科についてどれだけ知っていますか?

なるほど、では、転職するその前に、転職先を探すその前に、消化器外科について知っておいたほうがいいかも、ということについてお話しましょう

目次 [目次を隠す]

看護師人生初めての消化器外科は驚きと感心の連続!というお話

消化器外科に転職してみたいと思っているあなた、消化器外科がどんなところか知っていますか?ここで、おぼろげに「消化器外科に転職したいなー」と思いつつも消化器外科をよく知らずに転職した看護師の一日の様子を見てみましょう。

内科出身、内香の消化器外科デビューの巻

内香(26歳)看護師、就職以来ずっと内科勤務で、腎臓内科で働いてきました。もともと困っている人のために役に立ちたいという思いが強くて看護師になり、患者さんの頼みは何でも聞いてあげたくなるタイプです。

看護学生時代に実習で外科には行きましたが、担当したおじいさんの手術が延期になって結局は老人看護に終わってしまいました。

転職初日、どんな一日になるかな?内香は消化器外科病棟に一歩踏み出しました。

内香心の声(消化器外科は忙しいとか厳しいとか色々な噂を聞くけど、どんなかな、緊張するなぁ!)

始業の10分前なら十分だと思って外科病棟に向かうと、ナースステーションはすでに夜勤と日勤の看護師が集まってごった返しています。

内香が以前に働いていた病棟では、1年目の看護師以外はぎりぎりの時間に出勤している人が大部分でした。

外田師長「内村さん、おはようございます。申し送りの前にみんなに紹介するからね。えーと、荷物はこっちの休憩室に置いてね。」

外科病棟の外田師長は、外科から叩き上げで師長に昇格した若手のやり手の師長です。

もちろん内香はそこまで詳しく外田師長のことは知らないのですが、外田師長さんの気合いで頑張る前向きな体育会系のノリはスタッフナース時代から変わりません。

内香「もう皆さん揃ってるんですね・・・。お早いですね。」

外田師長「え?もう10分前だからね。30分前にはだいたい皆揃ってるんじゃないかな?1年目とか、早い子は1時間くらい前に来てる子もいるわよ。」

内香「そんなに早く?」

外田師長「外科は患者さんの状態がどんどん変化するし、回転も速いから、みんな患者さんの情報収集に必死なのよ。」

内香「そうなんですか・・・。私も明日から早く来たほうがいいですか?」

内香(患者さんがどんどん変化する・・・急性期だから、ってことかな?)

外田師長「別に義務じゃないからね、ぎりぎりに来る人もいるよ。まあ、自分が仕事がちゃんとできるように準備できればそれでいいのよ。」

内香「外科は初めてなので明日から早めに来るようにします。そのほうが良いような気がします。」

外田師長「ああ、外科初めてなんだ?最初は慣れないこともあるだろうけど、だんだん慣れるわよ。それにね、外科は面白いわよ~。患者さんがどんどん元気になるのが・・・」

師長は外科への熱い思いをとうとうと語り始めました。

内香(師長さん、外科が好きなんだなぁ・・・。)

日勤リーダー「時間です、申し送りを始めましょう。」

外田師長「おはようございます。今日から配属になった内村内香さんです、みんなよろしくね!では、早速、意気込みを聞かせてもらいましょう!」

内香「内村です。よろしくお願いします。腎臓内科で5年勤務していました。内科の経験しかないので、ついていけるか心配ですが、頑張ります。よろしくお願いします。」

外田師長「ほほう、謙虚なんですね。みんな、仲良く一緒に頑張りましょう!内村さん、腎臓のことも皆に教えてあげてね!」

看護師達はみんなニコニコして内香を見ていましたが、すぐにそれどころではないとばかりに申し送りに入りました。

外田師長「内村さん、今日は体山さんに付いてもらいますね。体山さんは外科のエキスパートだからちゃんと教えてくれるはずよ。頑張ってついて行ってね!」

体子さんは看護師12年目、ずっと外科系で働いていて、外科ならではの体育会系のノリが強い、気合いで前向きに頑張る姉御肌タイプの人です。

体子「体山体子です。よろしくお願いします。」

内香「内村です、ほんとに外科はわからないので、よろしくお願いします・・・。」

体子「今日の担当患者さんは8人です。オペ当日が1人、術後1日目が1人、人工肛門の指導が1人、あとは術後数日の人達で、うち1人に縫合不全があるから洗浄処置があります。」

内香「はあ・・・???」(いろんな患者さんがいるんだなぁ。)

体子「今日は内村さんの指導があるからでしょうが、私の担当患者さん達は軽いほうなので、緊急入院があれば取ることになるかもしれません。」

内香(まだ、暇なほう、ということなのかな・・・?)

体子「わからないことがあったらすぐ聞いて下さいね。あと、できることはどんどんやってください。遠慮しないで。」

内香「わ、わかりました。」

内香と体子が廊下を歩いていくと、腰を曲げてお腹を抱えるように歩いている患者さんを何人も目にしました。

体子や看護師達は1人1人声をかけています。

体子「肝田様、おはようございます、リハビリ頑張ってますね!しっかり歩けるようになったじゃないですか?」

肝田「この前、あんたにしごかれたからね、なるべく歩くようにしてるよ。」

体子「しごいたなんて、肝田様も人が悪いですね、肝田様のためですよ!」

肝田「わかってるよ、ありがとう。ここまで元気になれたのは、あんたや看護師さん達のおかげだと思ってるよ。頑張るからね。」

そんな会話が病棟のあちらこちらでされています。

体子「手術の後はリハビリをしてもらわないと合併症の素なんです。学生の時に習ったの、覚えてる?」

内香「・・・いえ、すっかり忘れてます。」

体子「そういうもんだよね。私はずっと外科系なのよ。外科から救急に2年行って外科に戻ったの。救急にいたから内科は幾分わかるけど、内科病棟はまた雰囲気も違うんでしょうね。」

内香「こちらの看護師さんは皆元気な感じですね。」

体子「そりゃそうよ!患者さんに元気になってもらわないといけないのに、私達が元気なくてどうすんのよ!」

体子の鋭いツッコミが内香の肩に入りました。

内香「はぁ・・・」(なんか体山さんのノリがすごい・・・)

体子「今から術後1日目の患者さんのバイタルチェックに行くからね。今日オペの人は午後からだから、バイタルチェックの後で浣腸して、それから1日目の人のリハビリね。」

昨日に胃切除を受けたという術後1日目の胃田さんの状態は安定しているようでしたが、それでも少し体を動かすと痛そうに顔をゆがめていました。

体子はてきぱきとバイタルサインを測り、傷の様子を観察しガーゼを交換して、ドレーンをチェックし、点滴を交換したりしています。

内香(傷ってこんな風になってるんだ!こんなにしっかり見たの初めてかも。傷によってガーゼ交換に使う材料が違う・・・私に判断できるかな?見たこともない材料もあるわ。)

体子「内村さん、ガーゼ交換は初めて?えーとね、ここの小さい傷は腹腔鏡を入れた傷で小さいから埋没縫合されてて、お臍の傷が少し大きいのは臓器を取り出すからなのよ。」

内香「腹腔鏡・・・へええ・・・???」

体子「胃田様は昨日手術をしたばかりなので、縫合の周りに多少の炎症を起こして赤みがあってもそれは自然なことなんだけど、赤みが日に日に強くなったり浸出液が出てくると離開に要注意ね。」

体子「ドレーンは体の中を通して出してるから不潔扱いなのよ、絶対に素手では触らないで。もちろん、傷も素手で触っちゃダメよ。」

内香(わああ、覚えることがたくさんある・・・)

内香はメモをとるのに必死になってきました。

胃田「看護師さん、水はいつから飲めるの?」

体子「先生の指示が出てからなのでわかりませんが、たぶん今日か明日には胃透視を撮るのでその結果で先生が指示をくれると思いますよ。」

胃田「明日?まだ飲めないの?喉が渇いたよ。」

体子「手術の前にオリエンテーションしたとおりですよ。手術の傷がちゃんとくっついてるかどうか見なきゃ、お腹に水が漏れちゃうんですよ。今日はまずは歩くことが先ですね。」

体子「まだおならも出てないしね。まずは歩いておならを早く出しましょう!喉が渇くならうがいをしましょうか?飲まないように気を付けてくださいね。」

胃田「説明はしてもらってたけど、飲めないのは思ってたより辛いもんだね。早く飲めるといいなぁ。」

体子「そうですね。最初のお水は美味しいって皆さん仰いますよ。楽しみにしておきましょうね。」

はっきりとダメなことはダメと言いつつ、笑顔で患者さんの話も聞いて共感している体子を見て内香はすごいなと思いました。

内香(体山さん、患者さんに厳しいことはっきり言ってるみたいだけど、ちゃんと患者さんの話も聞いてるし、相手のために必要だって伝わるから受け入れられてる。)

内香(腎内でも、水分制限のある患者さんとは辛い会話があったけど、こんなじゃなかったなぁ。外科の患者さんには良くなるっていう前向きさもあるからかも。)

内香は外科の前向きさを感じて少し自分も前向きな気持ちになるような気がしました。

体子「じゃあ、次、今日手術の患者さんの術前処置と、他の患者さんの検温に行くわよ。さっきの私のガーゼ交換見てた?次の人からあなたにもやってもらうからね!」

いつの間に温めたのか体子は浣腸液を手に言いました。

内香(その浣腸液、いつの間に温めてたんですか?段取り良すぎ?仕事が早いんだなー。)

内香が感心している間にも体子はナースコールをとって鎮痛剤を準備したり、患者さんや後輩看護師に声をかけたり、医師に連絡したりと病棟を縦横無尽に走り回っています。

内香は意味もわからずとにかく体子について行くしかありませんでした。

内香「すごい仕事量ですね。ナースコールも多いし・・・。」

体子「手術した後は傷が痛かったり、嘔吐したり、ガスが出なかったり、色々あるでしょう?だから外科のナースコールは多いかもね。」

内香は体子と一緒に担当患者さんのガーゼ交換をしましたが、初めてなのでとても時間がかかってしまい、3人ほどガーゼ交換したところで内香の腰が悲鳴を上げ始めました。

内香「痛たたた・・・。」

体子「最初はそうだよね。夜勤なんか20人ぐらいの患者さんのお腹を見たりガーゼ交換するから、腰がパンパンに張るよ。でもだんだん慣れるから大丈夫。」

内香が腰をトントンと叩いている様子を見て体子が笑っています。

体子がナースステーションに戻っている間に先ほどまで検温をしていた担当患者さんの1人が内香に声をかけてきました。

大山「看護師さん、いつシャンプーしてくれるの?私、手術が終わって6日も経つけど、シャンプーしてもらってないんだけど?」

内香(あら、6日も?それはかわいそうに・・・気持ち悪かったでしょうね。)

内香「そうなんですね?すみません。確認してできるだけ早くするようにしますね。」

体子「何の話?」

内香「あ、体山さん、大山様が手術の後ずっとシャンプーしてもらってないって仰っているんですが、今日どの時間ならできますか?」

体子「するって返事したの?」

内香「ええ」

体子「そういうのは、すぐに看護師がするって言っちゃだめなのよ。お腹の手術と洗髪は特に関係ない。体を動かすためにも、むしろ自分でしてもらうものなのよ。」

内香は良かれと思って引き受けたのですが、内科とは勝手が違うようです。

体子「大山様、一旦引き受けておいてすみませんが、洗髪台かシャワー室の使い方を説明しますからシャンプーは自分でしてくださいね。」

大山「ええ?人にやってもらったほうが気持ち良いじゃないの。シャンプー台にかがむのも痛いわ。」

体子「大山様、気持ち良いのはわかりますが、どの方にも自分でできることは自分でやっていただいています。普段のように体を使うことは傷を治す近道なんですよ。」

内香(体山さんすごい、はっきり言うなぁ。私、患者さんにこんな風に言えるかな?)

大山「あなたは意地悪ね。何でもリハビリ、リハビリって言って。そっちの看護師さんのほうが優しくていいわ。」

体子「大山様はお腹の動きもまだあまり良くないし、早く回復できるようにもっと歩いたり日常生活に近いことをしていただきたいんですよ。」

体子は大山さんの反撃にめげず笑顔で続けます。

体子「シャワーの許可も出てますから、シャワーされてはどうですか?シャワーは気持ち良いし、お腹が温まって腸の動きも良くなりますよ。」

大山「シャワーはしんどいからいいわ。明日にする。体を拭いてちょうだい。」

体子「ではホットタオルを持ってきますね。それでお腹を少し温めましょう。」

内香「体山さん、すみませんでした、勝手に引き受けちゃって。患者さんがして欲しいって仰ることは、するものだと思っていました。」

体子「次から気を付けてね。患者さんの中にはリハビリしたがらない人もいるのよ。私達は何でもリハビリに結び付けようと必死なの。大山様は人をうまく使うから手強いのよ。」

体子「ここではね、看護師がどれだけやったかが、患者さんの回復に直結してるのよ。看護師がうまくリハビリにこぎ着けられれば目に見えて患者さんが良くなるのよ。」

内香(へええ???)

内香がいた慢性期の腎臓内科ではあまり感じなかったことかもしれません。

体子「大山様は大腸の手術をしたんだけど、もともと運動習慣もなくて術後はなかなか歩いてくれなくて、腸内ガスが溜まってるのよ。だから少しでも動かしたいの。」

体子「もちろん、自分でできない状態の人やさせられない状態の人には看護師がやるし、気持ちが弱っている患者さんの話を聞くために保清の時間を作ることもあるけどね。」

体子「それに、洗髪台の使い方を説明したり、シャワーも介助せずに見守るほうが余計に手がかかるんだけど、患者さんのためを思えばこっちは手を出しすぎてはいけないのよ。」

体子「それで患者さんに『忙しいからだろ』とか『厳しい』とか『意地悪』って言われると胸が痛むけど、患者さんのために堪えないといけないのよ。」

内香(外科はただ前向きなだけじゃないのね。患者さんのためだってちゃんと根拠を持って言えないといけないし、時にはこっちも辛い思いをするのね。)

体子「でもね、それを乗り越えて回復したときはまた、喜びがひとしおなのよ!朝すれ違った肝田様もちょっと苦労したけど元気になったらあんな風に言ってくれて・・・。」

体子「苦労した人ほど、退院するときには嬉しいものよ。それが好きで消化器外科にいるのかもね。」

内香は、そういう喜びがわかるようになるためにも、ちゃんと消化器外科のことを勉強しないといけないな、と思いました。

体子「じゃあ、気を取り直して胃田様の初回歩行に行こう。」

内香「昨日手術してもう歩くんですか?」

体子「そうだよ、今日はレントゲンにも歩行か車いすで行ってもらうの。足を手術したわけじゃないからね。傷が痛ければ痛み止めを使って歩いてもらうのよ。」

内香(痛み止めを使ってまで歩くなんて、今まであまり考えられなかったかも。)

胃田さんの初回歩行の準備と見守りにもなかなか時間がかかりましたが、その間にもナースコールが度々鳴っていて、体子は内香に「頼む!」と言って去っては戻りしていました。

内香は、少しよろめきながらゆっくり歩く胃田さんに付き添っていました。

胃田「痛・・・。」

しかし、歩みを進めるにつれ、最初はこわごわとしていた胃田さんに少しずつ自信の表情がみなぎってきます。

内香(すごい・・こんなに歩けてる。がんばれ、がんばれ!)

胃田「朝は自分でも歩けるとは思えなかったし怖かったけど、ちょっとコツがわかってきました。歩けて良かった・・・おっ。」

ブー!

内香、体子「おー、やった!おならが出た!すごい、すごい!」

4人部屋の他の患者さん達も一緒になって喜んでいます。

内香(これが、看護が目に見える、ということなのか・・・。これは楽しいかも!)

その後も退院間近の患者さんにストーマ管理の説明をしたり、医師と一緒に洗浄処置をしたり、合間に保清をしたり患者さんの話を聞いたりと2人は忙しく過ごしました。

かくして一日が過ぎ、夜勤への申し送りの準備をしていた時に体子がこう言いました。

体子「今日は内香さんと2人だから助かったわ。初回歩行の時間とか、洗浄処置の時間とか指導の時間とか、どうしてもすぐに手を離せない時はコール対応が大変なのよ。」

体子「傷の痛みとか、嘔吐とか、トイレの介助とか待てないナースコールもあるから、患者さんに我慢させて申し訳ないし、自分の対応は良いのかなって思うこともあるの。」

そこに外田師長がやってきました。

外田師長「内村さん、どうだった?外科は楽しいでしょう?」

内香「体山さんにすごくよく教えてもらいました。色んな患者さんがいましたけど、初回歩行して放屁があったときにはちょっと感動しました。」

内香「患者さんのために看護を頑張れるように、私もいっぱい勉強しなきゃいけないなって思います。」

外田師長「うむ、素晴らしい!よろしくお願いしますね!体山さん、内村さんは定時で帰してあげてね。」

体子「もちろん、了解です。」

内香「まだお仕事残ってますか?」

体子「記録がかなり残ってるのよ。ナースコールとか業務を優先していると記録が後回しになってね・・・。ダメだとわかっちゃいるんだけど、残っちゃうの。」

体子「手術当日や術後1日目とか状態が変わった患者さんは看護診断やクリニカルパスの評価をして、褥瘡リスクとか転倒リスクとかの計画も立て直さなきゃ。」

体子「ストーマと縫合不全の傷は写真を撮ってたでしょう?あれを記録に残して、ストーマの指導記録も書かなきゃいけないし、大山さんはリハビリのコンサルを医師に依頼して・・・」

なんてたくさんの記録!内香は聞いているとクラクラしてきました。

内香(体子さん、残業決定ってことでしょ?それに、ベテランの体子さんでこれなら、私はどれだけ残業することになるんだろう・・・。)

内香「どのくらい残業になりそうなんですか?」

体子「んー、1時間か1時間半はかかるかな。記録を書いてるとつい思い出すことがあったり、処置が残っている他のスタッフを手伝ったりもするし。」

内香「これで処置が残っていたり、午後から緊急入院を取ったりしたらすごい残業時間になりますね?」

体子「まあ、帰る時は帰るわよ。みんなも結構残ってるけど、助け合って頑張ってるよ。」

内香(助け合って・・・)

終業のチャイムが鳴り、内香は体子に丁寧にお礼を言ってお先に失礼することにしました。

外田師長「お疲れ様、明日からもよろしくね!」

内香「はい。」(そうだ、明日から早く来なきゃ。)

外田師長「ところで、内村さん、いつ頃から夜勤入れそうかな?処置担当なら、何とか気合いでやれそうでしょ?」

内香(え?1日見ただけで、もう夜勤のこと考えないといけないの?それに、気合いでやれるって何?)

内香さん、早くも消化器外科の気合いの洗礼を受けようとしています・・・。

いかがでしたか?

消化器外科を知らないでいると、内香さんのように感動したりちょっとびっくりすることがあるかもしれませんね。あなたの想像と実際の消化器外科は違うかもしれません。

じゃあ、どんなことを知っておけば、内香さんのようにそれほど驚かずに対応できたでしょうか?消化器外科に転職する前にここは知っておくと良いかも、ということをこれから具体的に見ていきましょう。

看護師が消化器外科へ転職する前に知っておいてほしい、消化器外科の特徴!

もし、あなたが消化器外科で働いたことがなければ、ぜひ消化器外科の特徴を知っておいたほうが良いでしょう。消化器外科の特徴を知っておいてこそ、転職への心構え、準備もできるというものですよね。

消化器外科の患者さんはとても変化が大きく速くて、しかもその変化が目に見えやすいのが特徴

消化器外科病棟は消化器系の手術を受ける患者さんが入院する病棟です。手術を受ける患者さんは入院中に、手術前→手術中→手術直後→術後急性期→術後回復期という経過を辿ります。

つまり、なんの障害もない状態から急に手術の影響で寝たきりになって、生死に影響するような状況を乗り越えて、だんだん回復する、という経過をとるのが特徴です。

また、消化器外科病棟には術前や術後の抗がん剤治療を受けている人がいたり、病院によっては終末期の人もいる場合があります。

先ほどの内香さんの転職先では、体子さんが術前から退院前まで色々な患者さんを担当していましたね。

消化器外科病棟には実に様々な時期の患者さんがいて、その回転が早いというのも特徴なんです。そして、その患者さんの変化は手術という医療行為の影響で起こるものですから、経過が速い場合が多いのです。

内香さんも目にしたように、昨日元気に歩いていた人が今日は寝たきりになり、昨日は痛みに呻いていた人が明日には歩いて笑っている、という風に目に見えて変化します

また、患者さんの変化は色々なところに現れます。患者さんの表情、言動、バイタルサインズ、創部、歩く様子、ドレーンの数、食事の内容、家族の様子・・・看護師は様々なところにその徴候を見つけて一喜一憂するのです。

患者さん自身にとっても痛みが軽くなったり、スムーズに歩けるようになったり、食事がだんだん普通の形になっていったりと、変化を実感しやすいのも特徴です。

患者さんの変化が目に見えやすいということは、看護の結果も目に見えやすいのが特徴

先に挙げたように手術という医療行為により常に状態が変化しやすい患者さんを相手にしている消化器外科で、看護で重要視されていることは何だと思いますか?

一つには急性期の看護、「命にかかわる変化を予測して見つけて対処する看護」です。もう一つあるのは「患者さんが持つ回復力を支えて回復を促す看護」です。

そして、その看護の結果が良くも悪くも患者さんに現れます。変化が目に見えやすい患者さんを相手にしての消化器外科看護は、その結果がつぶさに患者さんに現れるのが特徴です。

看護師がどれだけ術直後から患者さんを動かしていくか、リハビリを行っていくかで、患者さんが歩いていく姿や傷の様子、つまり患者さんの回復に大きく影響します。

逆に、急性期の看護も回復を援助する看護も、いずれも合併症が起こるかどうかということに大きく関わってきます。

内香さんも体子さんから話を聞いたり色々な患者さんの様子を見て、看護の結果が患者さんに現れていることを実感していましたよね。

患者さんがだんだん元気になって歩いて食事をとって合併症なく笑顔で退院できることは、消化器外科看護師にとって誇れる仕事をしている、ということなんです

患者さんが良くなったり悪くなったりする姿を見て、はっきりと自分達の看護の結果を見て喜び、振り返ることができるのが消化器外科の特徴です。

そして、患者さんが受ける手術にもそれぞれに特徴があり、対処も異なるので、目に見える結果を出せる看護をするには専門的な知識が求められるのです。

看護の結果が目に見えやすく、また目に見える結果を求められるせいか、消化器外科の看護師には前向きな、物事をしっかり考えて言える人が多いかもしれません。

また、消化器外科では専門的な知識や経験がある看護師は、目に見えて看護の結果を出せますから、周りから一目置かれやすいのです。

消化器外科病棟は、先輩後輩の関係がはっきりして、前向きで一所懸命頑張る、体育会系の雰囲気を持つところが多いのも特徴です。

様々な状態の患者さんを抱える消化器外科では業務が複雑なのが特徴

先ほど少し触れたように、消化器外科病棟には常に色々な状態の患者さんがおられますし、ある程度のサイクルで患者さんたちはどんどん入れ替わります。

様々な状態の患者さんがいるということは、それぞれの状態に応じた看護が求められるということです。さらに大抵の病院の消化器外科では患者さんが受ける手術は多岐に渡り、それぞれに合った専門性の高い看護が求められます。

このように色々な手術を受ける色々な状態の患者さんが常に混在しているため、消化器外科の業務はとても繁雑なのが特徴です。

内香さんの転職先では体子さんが色々な状態の患者さんを担当して、一日の中でも様々な業務を行っていましたよね。術後急性期の観察から、ナースコール対応、リハビリ、指導、創傷処置、搬送、たくさんの記録・・・。

また、超急性期の患者さんを含んでいる消化器外科病棟ではどうしてもナースコールが多く、急変も少なからずあるのが特徴です。

手術直後の観察や指導や説明など、ある程度時間をかける必要がある業務も少なくないいっぽうで、このように急を要する業務も多いため、一つの作業をしている時間に別の業務が重複してくることがよくあります。

体子さんが「今日は内香さんがいてくれて良かった」と言っていたのは、内香さんに処置中の患者さんを看てもらいながらナースコールの対応ができたからでしょう。

消化器外科ではこのような多重業務が起こりがちで、このために今までにやっていた作業を中断されて余計に時間がかかったり、同時進行させるために神経を使う、ということになりやすいのです。

こんなときは看護師みんなで助け合ったり、記録を後回しにしてでも優先度の高い業務から取り組んだり、勉強して技術をつけたり、看護師達は色んな工夫や努力をしています。

看護師が消化器外科へ転職する前に知っておいてほしい、転職の3つのメリット!

転職するからには、以前の就職先より良いところで働きたいというのは、誰もが思うことですよね。それならば、消化器外科に転職すると、どんなメリットがあるのかを知っておくのが良いでしょう。

あなたが今、転職先に対して欲しいと思っているメリットは何でしょうか?消化器外科なら、あなたが求めているメリットが何かあるかもしれませんよ?

消化器外科病棟ではやりがいを感じることができる!

消化器外科病棟は手術を受ける患者さんがメインになっている病棟です。ということは、消化器外科は、多くの患者さんが命の危険もあるような超急性期を経て、そこから回復して退院する病棟なんです。

内科や慢性期の病棟では、必ずしも患者さんが良くなって退院するわけではない場合があり、そちらのほうが一般的だということもあります。

消化器外科では、入院から手術を経て退院するので、多くの患者さんの一連の状態を看護して退院まで関わることができます。

また消化器外科は、患者さんが変化に富んでいてしかもそれが目に見えやすく、看護の結果が現れやすい部門でもあります。

そこで消化器外科看護のメリットの一つ目はなんと言ってもこれです、「やりがいがある」!

メリットという言い方をするのは変に聞こえるかもしれませんが、看護師として仕事をする以上は、やりがいはあるに越したことはありません。

自分が心を込め考えて工夫して看護した患者さんが、回復していく過程を目にしたり、退院する場面に立ち会えたりする時、看護師としてのやりがいを感じられますよ。

内香さんが感じたような感動を、毎日病棟のあちこちで目にすることができるんです。外田師長さんが言っていたように、患者さんが元気になっていく姿にやりがいや看護の面白さを感じてハマってしまう人もいます。

また、体子さんが言っていたように「苦労した人ほど退院の時には感動する」というようなこともあります。

患者さんの状態が厳しいと看護師も患者さんも大変な思いをしますが、看護師達は「回復した時の喜び」を知っているから、へこたれずに患者さんを支え続けることができます。

看護師がやりがいを感じることは看護師だけのメリットじゃなくて、それがゆくゆくは患者さんのメリットにもなっているんです。こんな職場なら、楽しみながら頑張って働けると思いませんか?

消化器外科病棟ではスキルアップができる!

消化器外科病棟には、色々な手術を受ける色々な状態の患者さんがいます。内香さんはあまり手術の創部を見たことがなかったですし、ガーゼ交換の材料やリハビリにも驚いたりしていましたが、消化器外科にはある程度専門知識が必要です。

様々な患者さんに応じた看護をするにはどうしても専門的な知識が必要になりますので、消化器外科では自然に勉強することになりスキルアップできるのがメリットです

手術直後など生命に関わるようなリスクを抱えた状態の患者さんも常にいますから、勉強へのモチベーションは必然的に上がります。

消化器外科の看護師には勉強熱心な人が多いですし、病棟でも勉強会を開くなど教育システムが充実しているところも多いようです。

また、知識や経験がまだ足りない人でもある程度の質を保った看護ができるように、クリニカルパスを充実させている病院もあります。

消化器外科病棟には超急性期から回復まで様々な患者さんがいますので、それぞれの時期に応じた看護も自然に身に付きます。

手術直後では急変もあり得るので急変対応も身に付きやすいですし、全身管理の視点が必要なのでおのずと身に付きやすいと言えます。

その他には、創傷管理、ストーマケア、呼吸リハビリ、患者指導、老人看護、嚥下リハビリ、抗がん剤治療、退院支援、終末期看護など実に様々な経験を積むことができます。

また、こういった消化器外科病棟での経験からは様々な資格にも手が伸ばしやすいのもメリットだとも言えます。

認定看護師や専門看護師では、皮膚排泄ケア認定看護師・手術看護認定看護師・がん専門看護師・がん性疼痛看護認定看護師などへの近道となりやすいでしょう。

その他の資格としては、ケアマネージャー・みなしPT(運動器リハビリテーションセラピスト)・呼吸療法認定士なども考えることができます。

外田師長さんのように「消化器外科看護が好きすぎて病棟まるごと看護したくなった」と管理職を目指す人もいますよ。

さらには「消化器外科の経験あり」という肩書きでも急性期や急変対応ができると見なされやすいので、後の異動や転職に有利にもなり得るのは大きなメリットですよ

消化器外科は忙しいことでも知られていますが、その中で働いていると、体子さんのようにてきぱきと要領よくやりながらもきっちり仕事をこなしていく術にも長けていきます。

消化器外科で働くとお給料が増える!

できればお給料はたくさんもらいたい!と思うのは当然のことですよね。消化器外科で働くとそのお給料が増えるかも、というメリットがあります

消化器外科でお給料が増える理由は、主に2つ考えられます。

1つめは、消化器外科を扱っている病院は多くが急性期病院で規模も大きい病院が多いということです。

看護師の基本支給額の統計によると、急性期病院は平均給与が高い傾向にあり、またベッド数が多い病院でも平均給与が高い傾向があります。このため、消化器外科病棟を有する病院で働けば、基本支給額が増える傾向があるのです。

2つ目は、消化器外科病棟では残業が多いために勤務時間が長くなって給料が結果的に増える、ということです。

消化器外科病棟ではどうしても業務が煩雑になりやすいために残業しなければ仕事を終われないこともあります。内香さんはこの現状に少し驚いていましたが、この2つ目の理由はメリットに感じられない、という方もおられるかもしれませんね。

また、夜勤も業務が忙しくて体力を使うので年配の人よりも若い人は夜勤回数も多少増えるかもしれません。

バリバリ働いてお金を稼いでみたい、お給料というメリットを追いかけたい、というあなたには消化器外科は向いているのではないでしょうか。

看護師が消化器外科へ転職する前に知っておいてほしい、転職の3つのデメリット!

メリットはわかったけど、いいことばっかりじゃないでしょう、とも思いますよね。どこにでもメリットがあればデメリットもあるものです。

そしてデメリットも知っておけば、転職先を選んだり、自分が働くうえで気を付けることもできますので、これもとても大事な情報です。

それでは、消化器外科への転職にはどんなデメリットが考えられるのか、一緒に見ていきましょう。

消化器外科はとにかく業務が忙しい?

これまで何度かお話ししたとおり、消化器外科には色々な手術を受ける色々な状態の患者さんがいますので、全体で見ると業務はとても複雑になり、忙しくなりがちです

暇よりはいい、という人もいるかもしれませんが、忙しい過ぎるのはデメリットですよね。そのうえ、ナースコールが多い場合があり、しばしば仕事を中断してでもコール対応に追われることもよくあります。

病棟には常に手術直後の超急性期の患者さんが誰かしらいますし、特に夜勤では座る暇もないほど忙しいこともあります。

また、消化器外科では患者さんが変化しやすいためにどうしても記録物のボリュームが多くなりがちです。

内香さんが驚いていたように、慢性期病棟ならそれほど見直ししなくて済むかもしれないような、看護診断や看護計画・褥瘡計画・転倒予防計画などの見直しのタイミングも多いのです。

病院によってはクリニカルパスが整備されていますが、パスが適用されないようなケースやパスから脱落するようなケースはどうしても記録量が多くなってしまいます。

また、最近は75歳を超える高齢者が手術を受ける例がとても増えているのですが、消化器外科では特にこうした高齢者の術後せん妄のリスクが高いのです。

せん妄になった患者さんには色んな危険があるので、どうしても目が離せなくなります。

なぜ消化器外科で術後せん妄が起こりやすいかというと、消化器外科では手術の後に絶飲食の期間がどうしても必要になります。

全身麻酔や麻薬などの影響に加えて、食事を食べられないことで生活リズムがわからなくなったり精神的に落ち込んでしまうため、術後せん妄がとても起こりやすいのです。

術後せん妄の患者さんを抱えた夜勤ではそうした患者さんから目を離すこともできないため、手を取られて仮眠が十分にとれないようなこともあります。

内香さんの病棟でも体子さん、忙しそうにお仕事していましたね。忙しいことはそれだけでもデメリットになり得ますが、他にもいろんな影響があるのです。

消化器外科病棟では、体がきつい?

消化器外科病棟は仕事が忙しいことが多いですが、体育会系の雰囲気もあって「患者さんも頑張ってるから私達もみんなで頑張ろう!」というふうに頑張って仕事をしています。

気合いで頑張って仕事をするのはいいのですが、そこに体がついていけるかどうかとなると別問題です。一日中忙しく走り回った上に残業もして、となるとなかなか疲労が回復しません。

また、内香さんがガーゼ交換で腰痛を起こしていたように、消化器外科にはかがんで行う作業がとても多いですし、搬送など体を使う作業も多いのです。

このため、体がきつく感じたり、疲労がたまりやすいのは、消化器外科の仕事のデメリットだと言えます。若い頃は気合いと体力で乗り切れた業務が、年齢を経るにつれてだんだん負担に感じるようにもなります。

また、転職して働き始めのころにはなかなか体が慣れずに余計にしんどく感じることもあるかもしれません。

楽しくできていた仕事も体が辛いと楽しくなくなってしまうこともあります。あるいは、心身の疲労が取れず、そのために患者さんに十分に力を注げない、という人もいます。

何といっても体は仕事の資本ですから、やはり体に負担がかかることはデメリットだと言わざるを得ないかもしれません。

消化器外科で働くとこんなジレンマがある?

消化器外科で働いていると、色んなジレンマを抱えることがあります。

こんなに一所懸命働いているけど、私のケアは不十分じゃないかしら

消化器外科の看護師さん達は忙しい中で頑張って働いていますが、時間が増えるわけではありません。

忙しい毎日を過ごす消化器外科病棟では、患者さんの痛みや不安にじっくり耳を傾けるにはあまりに時間が足りないと感じる看護師も少なくありません。

もしかしたらそれは、消化器外科だけではないのかもしれませんし、まじめに仕事を頑張っている看護師さんにはありがちなことなのかもしれません。

例えば、内香さんに体子さんが話していたように、忙しい中でバタバタと対応し続けていると、「これで良かったのかな」という思いに駆られてしまうことがあるのです

自分が「もっとここに時間をかけたい。手をかけたい。そうしたほうが良い。」と思っていても忙しすぎてできない、ということが消化器外科ではありがちなのです。

もちろん、忙しいので仕方のないことだと頭ではわかっていますし、できる限りのことはしていますし、全ての患者さんに同じ労力をかけられないこともわかっています。

それでも「もう少しできたはず」「あれでよかったのか」という思いに悩まされる人もいます。これは心の持ちようや、看護観の違いなどでも出てくることなので、必ずしも全員に起こるデメリットではありません。

でも、もしかしたら、仕事が忙しいよりも、体がつらいよりも、こんなジレンマがあるほうがよほどデメリットかもしれません。

こんなに一所懸命働いているけど、私の仕事は割に合わないんじゃないかしら

消化器外科病棟の看護師は概して給料が高いと言われています。それは先ほどメリットのところで挙げたとおりなのですが、同じ病院なら違う部署でも当然、基本給は一緒なわけです。

消化器外科で専門性を身に付けて仕事にプライドを持っている人だと、「これだけ働いていてどうして病院内の他の部署と基本給が同じなのか」となります。

これは、「割に合わない」という感覚です。

働いている時間に対する労働内容があまりに過密だとこういう思いになることがあります。また、昇給が少ないと自分の専門性のある仕事が給与に反映されていないと感じて、こういう思いになることがあります。

看護師が消化器外科へ転職する前に知っておいてほしい、こんなあなたに消化器外科はおすすめ!

ここまで、消化器外科の特徴や転職した時のメリット・デメリットを見てきました。何となく、消化器外科で働くことのイメージができたでしょうか?

では、ちょっと具体的に、消化器外科向き、という看護師さん像を見ていきましょう。

患者さんが元気になるのを援助したい人は、消化器外科に向いている!

なんと言っても、消化器外科の特徴でもあり、魅力なのは、患者さんが入院から元気になって退院するところまでを一貫して看護できるところです。

他の科では見られないようなダイナミックな患者さんの状態の変化を間近に見ることができますし、その過程を看護するとことに消化器外科の面白みがあります。

消化器外科看護は回復していく患者さんと二人三脚でやっていく、そういう看護です。そして、良くも悪くも、自分の看護は患者さんの回復に大きく影響するのが消化器外科というものです。

ですから、「患者さんが元気になっていくところを援助したい」「患者さんと回復する喜びを分かち合いたい」というあなたには消化器外科はぴったりです

内香さんが胃田さんの初回歩行や放屁に居合わせてささやかな感動があったように、毎日の仕事の中に小さな喜びや大きな感動が待っているかもしれませんよ。

スキルアップをしたい人は、消化器外科に向いている!

消化器外科では業務の中で、あるいは業務をきっかけにして様々なスキルアップできる機会があることをお話ししました。

消化器外科は、色んなスキルアップの機会に恵まれていて、それでいて、消化器外科にいたという経歴だけでも一種のお墨付きになる、という部署です。

スキルアップは実際に、自分の経歴において実になるだけでなく、給料アップや昇格のチャンスにもつながります。

「スキルアップして自分の目標に近づきたい」「スキルアップしてもっとお給料を増やせないかな」など、スキルアップへの意欲がある人は消化器外科に持って来いの人です

また、それほど大きな野望を持っていなくても、消化器外科にいると様々な多重業務や多くの記録物をこなさないといけなくなるため、おのずと仕事の要領が良くなります。

体子さんのように、てきぱきと作業しながらも患者さんに丁寧に対応できる、「できる看護師さん」になれたら、ちょっとすごいと思いませんか?

はっきりと物を言える人、そうなりたい人は、消化器外科に向いている!

消化器外科では、患者さんが傷の痛みが一番強いような辛い時期に歩かせたり、水分や食事の制限を守ってもらわなければいけません。

また、時には人工肛門や気管切開、胃瘻などのように、患者さんがすぐには受け入れにくいようなことも入院中に指導して自己管理できるようになってもらわなければいけません。

ある意味、患者さんにはこのようなことは大なり小なりバッドニュースではあるので、拒否反応を示されることも少なくありません。

しかし、リハビリできなかったり、制限が守れなかったり、自己管理できなかったりというようなことは、患者さんの生命や生活に関わることなのです。

内香さんは自分にできるか不安になっていましたが、体子さんが患者さんにしていた対応は患者さんのために必要なことなのです。

このように、消化器外科では、患者さんの思いを汲みながら必要なことははっきりと伝えられることが求められますし、次第にそのように訓練されていきます

患者さん以外でも、特に急変時での医師との連絡や、忙しい中で看護師間で協力して仕事を行いたい時などは、間違いがないように明確なコミュニケーションが求められます。

ですから、大事なことをはっきりと言える人、そんな風になりたいと思っている人には消化器外科への転職は向いていると言えるでしょう

看護師が消化器外科へ転職する前に知っておいてほしい、失敗しない転職の3つのポイント!

ここまで消化器外科への転職について知っておきたいこと色々をみてきましたが、最後に、転職で失敗しないためにも押さえておいてほしいことをお話しします!

転職する時って転職先の情報を仕入れることがなかなか難しかったりしますが、ここでは盲点になりやすいところを挙げてみました。

そして、盲点となりやすい上に実際に働いてみたら、「こんなの聞いてなかったよー!」となってしまいそうなところです。

「転職先の消化器外科病棟の編成」は盲点になりやすいけど、重要!

編成と一口に言ってもわかりづらいかもしれませんのでかみ砕いてみましょう。

まずは、その病院の「消化器外科」の診療範囲です。そして、実際にその病棟がどんな患者さんを受け入れているか、です。

「消化器外科」と言いますと、「消化に関連する臓器の外科」ということになりますが、実は病院により解釈や科目分けが違っていたりします。

食道は「胸部外科」に含まれていたり、がんの治療を「腫瘍外科」としてまとめていたり、「肝胆膵外科」「下部消化管外科」など消化管の機能別に分かれている病院もあります。

また、術前術後の抗がん剤治療や放射線治療であっても内科や放射線科などと患者さんを住み分けさせていたり、終末期にはホスピスを設けている病院もあります。あるいは、消化器外科以外の診療科との混合病棟になっていることもあるでしょう。

さあ、あなたが転職を考えている「消化器外科病棟」の患者さんはどんな編成になっているでしょうか?そして、ここで大事なのは「どんな病気が含まれているか」よりも「受け入れ範囲が広いかどうか」です。

というのは、実は診療範囲や患者さんの受け入れ範囲は看護業務と直結していて、患者さんの受け入れ範囲が広ければ広いほど、どうしても業務が煩雑になりがちだからです

逆に、似たような手術を受ける患者さんが多いほど、業務はパターンが決まりやすいですし、患者さんは自分と似た患者さんを見て「こういうものなのか」と納得しやすいのでリハビリや指導も進めやすいと言えます。

つまり、看護師からするとある意味とても仕事がしやすい環境になります。内香さんのように全く消化器外科を知らない、という看護師でも仕事に馴染みやすい病棟だとも言えます。

しかし、どんどんスキルアップしたい、重症の患者さんを看たい、という人には、少々物足りないと感じる病棟なのかもしれません。

また、占床率、ベッドの回転率も押さえておいたほうが良いでしょう。ベッドがどれだけで回っているかは、患者さんの入れ替わりを表しています。

平均よりあまり短いとこれまた短い期間に業務が詰め込まれて忙しくなりがちですし、あまり長いと合併症の率が高いかもしれません。

消化器外科病棟の編成についてはそこまで細かく目がいかないかもしれませんが、自分に向いている職場かどうかを知るには大切な情報なんです

「転職先の消化器外科病棟の残業時間」は盲点になりやすいけど、重要!

たびたびここまでお話ししているように、どうしても消化器外科には忙しいというイメージが付き物ですし、実際に忙しい病棟が多いと考えられます。

でも、ただ忙しい忙しいと言っていても実情はわかりませんから、残業時間がどの程度なのかという情報はできるだけ細かく仕入れておいたほうが良いでしょう

大きな病院であれば、消化器外科病棟の残業時間と病院全体の平均残業時間を知っておいたほうが比較ができて良いですよね。さらに、近隣に似たような病院や病棟があれば、そこの残業時間のデータも仕入れておくと実情がつかみやすいかもしれません。

内香さんが残業時間についてデータを仕入れていたかどうかはわかりませんが、体子さんの残業時間を聞いて驚いていました。

また、職場が変わってすぐはどうしても残業になりがちですが、試用期間であまり請求できない場合もありますよね。

残業したいにせよ、したくないにせよ、転職先の残業時間を具体的に知っておくことは、その消化器外科病棟の業務の忙しさを知る助けにもなります。できれば、サービス残業の実態もわかればもうバッチリです。

得た情報から実際に自分がどれだけ残業することになりそうなのか考えてみると、お給料の計算をしたり、自分の時間がどれだけとれるかを考えたりもできますよ。

実際に働いてみてから「割に合わないな」なんて思いをせずにすむかもしれません。

「転職先の消化器外科の業務量のヒントになる情報」は盲点になりやすいけど、重要!

と言っても、業務量ってどうやったらわかるの?って思いますよね。ヒントになる材料はたくさんありますよ。

残業時間ももちろんそうですが、それとともに知っておくと良いのは、年休の取得日数や月あたりの夜勤日数です。実際に自分がどれだけ働くことになるのか、というイメージを持ちやすいですよね。

看護体制や看護方式も大きな情報です。看護体制では、実際に自分がどのくらいの患者さんを相手に日勤や夜勤の業務に携わるのか、イメージしやすくなります。

また、看護方式にも色々とありますが、機能別やパートナーシップ制度では、業務分担がされやすいので業務の回転が良いことがあります。

逆にプライマリーナーシングでは、自分が担当する患者さんにしっかりと目を配って細やかな看護ができます。

また、クリニカルパスが整備されているような病院では、業務整理ができていたり教育体制も整っていることが多いです。

これらの情報は、その病棟で働いている自分の姿をイメージしたり業務量をイメージしたりする助けになりますよ。

「転職先の消化器外科病棟の雰囲気」は盲点になりやすいけど、重要!

職場の雰囲気なんて働く前からわからないよ、と思われるかもしれませんが、これは重要なことですよ。

多少仕事がきつい職場でも、一緒に頑張れる仲間や自分の仕事をわかってくれる仲間、喜びや辛さが分かり合える仲間がいると、頑張れますよね

消化器外科は「仕事が厳しい」とか「看護師が怖い」とか負のイメージを持たれていることもあります。消化器外科の仕事が忙しい面や、専門性を求める面や、患者さんにリハビリを頑張らせるような面から、そんなイメージを持たれるのかもしれません。

あるいは、内香さんが赴任した病棟のように、体育会系的な、先輩後輩の関係がしっかりしていて、みんなで前向きに気合いで頑張ろう、という雰囲気がある場合もあります。

体育会系のノリがうまく機能すると、みんなで助け合って大変な仕事も頑張れる良い病棟として回っているかもしれません。

いっぽう、その雰囲気では、後輩や経験が少ない人は肩身が狭い思いをするかもしれませんし、一人で仕事をするのが好きな人には負担になるかもしれません。また、まわりに気を遣ってサービス残業が増えたりするかもしれません。

どんな雰囲気であるにせよ、最終的にそこで働くのは自分ですから、自分自身に合った雰囲気の職場で、のびのびと働きたいですよね。

また、併せて病棟の看護師の年齢層なども確認しておくと良いかもしれません。消化器外科病棟は体力が必要なせいか、看護師の年齢層が比較的若く20代が中心になっているところも多いようです。

いかがだったでしょうか?消化器外科経験がないけど消化器外科に興味がある、働いてみたい、というあなたの転職のヒントになったでしょうか?

今まで経験したことがない部署に転職するのは自分のキャリアにおいて一大イベントですが、転職先が特徴的な消化器外科ならばなおさらですよね。

ぜひとも転職という一大イベントを成功させてチャンスを掴むためには、転職先のことをよく知ることがとても大切です。

消化器外科への転職にはメリットもデメリットもありますし、それは実際に働いてみる前に知って予測しておきたいことです。

また、消化器外科に合ったタイプの人もそうでない人も、自分の適性がどこにあるのかを掴んでおくと、働いてからの苦労も違うはずです。

消化器外科で働いていくには自分はどこを磨けばいいのか、消化器外科ではどんな自分が磨かれるのか、もしかしたら未来の自分像も描けるかもしれません。

消化器外科への転職を成功させるには、ぜひとも知っておきたいけどなかなか目がいかない、盲点とも言えるような視点もご紹介しました。

なんとなく、消化器外科への転職の道筋が少し見えたかもしれませんが、ちょっと待って、その情報はどうやって仕入れたらいいのでしょうか?

転職先にと考えている病院や病棟の細かい情報なんて自分でどうやって調べたらいいのかわからない、そんなの見たことない、という方もおられると思います。

そんな時は転職サイトを開いてみましょう。転職サイトを開いてももしかしたら細かい情報までは載っていないかもしれませんが、大丈夫です、転職サイトのコンサルタント達は実は情報はたっぷり持っているんです。

あなたの担当の転職コンサルタントが、あなたが欲しい詳しい情報を教えてくれますし、あなたが欲しがっていることからあなたに合った職場を見つけ出してくれますよ!

さあ、これであなたも消化器外科看護師!

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